帰国時の医療

帰国後の健康診断

海外赴任中の体調管理は万全でしたか?
潜伏期間の長い感染症や、生活習慣病など知らないうちにリスクが発生している可能性があります。
日本で新たな生活を始める前に、必ず健康診断を受けましょう。

帰国後にも健康診断を受ける必要はある?

帰国後にも健康診断を受ける必要はある?

仕事や子どもの学校など、何かと緊張が続く海外赴任。
思いのほか、日本にいる時よりも無理をしているかもしれません。
また、食生活の変化が影響して、赴任前には考えられなかった問題が生じている可能性もあります。

海外赴任者の帰国後の健康診断は、一定の内容で法律により受診が義務付けられています。
また各企業で受診内容を追加するなど個別に制度を設けています。
帰国したらまずは、勤務先の定める健康診断を受けて、自分の健康状態について、確認しましょう。

定められた健康診断を受けることはもちろんですが、自分自身でも海外滞在中の生活を振り返って、体の不調を感じていないか注意しましょう。
持病も含め、健康診断の際に、医師に相談しましょう。

また、感染症は潜伏期間が数ヶ月と長期に及ぶものもあります。
赴任国だけではなく、出張先での感染も可能性はありますので、海外赴任中の渡航歴は自分自身でよく把握しておきましょう。

どんな検査をする?した方が良い?

●法律で定める健康診断

海外派遣労働者が帰国後、国内業務に就く前に受ける健康診断として、「労働安全衛生規則」では以下の項目が挙げられています。

帰国時健診の内容

  1. 既往歴及び業務歴の調査
  2. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  3. 身長、体重、視力及び聴力の検査
  4. 胸部エックス線検査及び喀痰検査
  5. 血圧の測定
  6. 貧血検査
  7. 肝機能検査
  8. 血中脂質検査
  9. 血糖検査
  10. 尿検査
  11. 心電図検査

※医師が必要と判断した場合に実施しなければならない項目

  1. 腹部画像検査(胃部エックス線検査、腹部超音波検査)
  2. 血中の尿酸の量の検査
  3. B型肝炎ウイルス抗体検査
  4. ABO式およびRh式の血液型検査(派遣前に限る)
  5. 糞便塗抹検査(帰国時に限る)

●海外赴任の状況を鑑みて適切な受診を

また、トラベルクリニックなど、海外渡航専門のクリニックでは、上記に加え呼吸器、消化器、循環器、婦人科の検査などをオプションで追加したプランなどを提供しています。
さらに、感染症感染の確認・治療、メンタルヘルス不調についても、確認は欠かせません。
必ず相談しましょう。
渡航先によって、健康リスクは異なるので、法律で定められた内容のほか、自分の海外赴任を振り返り、勤務先やクリニックと相談して、適切に健康診断を受けましょう。

●帰国後受診が可能なクリニック(医療機関)を探す

国内トラベルクリニック(予防接種実施機関)リスト
※リスト内に「帰国後診療(感染症医療)」実施の有無があります。

いつまでに受診した方が良い?

帰国後、健康診断は早めに受けるようにしましょう。
国内の業務に就く際に受診することが義務付けられていますが、帰国後にまた忙しい日々を送るうちに症状が悪化する可能性もあります。
帰国後の健康診断の目的は、感染症や生活習慣病などの健康疾患の早期発見。
できるだけ早めに予定を立てて予約しましょう。

また、帰国後に腹痛や発熱など、体の調子が悪いと感じた時は、できるだけ速やかに専門医に相談しましょう。
感染症や寄生虫による症状の可能性もあります。
帰国後の健康診断に加え、帰国後半年ぐらいは、体調の悪化に敏感になって、すぐに専門医に相談できるようにしましょう。

帰国前に準備すること

帰国をする前に準備をしておきたいこともあります。
症状によって違いはあるものの、帰国前に今一度、用意すべきものはないか、確認しましょう。

(1)領収書、明細書

海外駐在保険や日本の健康保険に加入していて、現地で負担した医療費を帰国後に請求するには、領収書や診療明細書が必要です。
忘れずに取り寄せておきましょう。

(2)予防接種証明書の取得

現地で予防接種を受けた場合には、「いつ、何の予防接種を受けたのか」医師の署名付きで証明書を発行してもらいましょう。
後々、海外へ再度渡航する際などにあると安心です。

(3)診断書の取得

現地で病気にかかり帰国後も治療を受ける場合は、診断書を出してもらいましょう。
また、現地で使用していた医薬品は今後も必要か、日本に持ち帰ることができるか、しっかりと現地の医師に確認します。

(4)医薬品の確認

現地の医薬品を利用していた場合、日本に持ち帰りができるかどうか、必ず確認を。

【参考データ】

自分で使用するために、医薬品等を輸入する場合(海外から持ち帰る場合を含む)の数量の目安
化粧品:1品目につき24個以内
外用薬:1品目につき24個以内
毒薬、劇薬又は処方せん薬:用法量からみて1カ月分以内
医薬品、医薬部外品:用法量からみて2カ月分以内

【参考】厚生労働省WEBサイト「医薬品等の個人輸入について」

帰国後の健康診断Q&A

帯同家族は健康診断を受けた方がいいですか?
受けましょう。子どもの健康診断については、かかりつけの医師に相談しましょう。
特に子どもの定期予防接種については、赴任地で受けたものを踏まえて今後のスケジュールについて医師と相談しましょう。
赴任地で受けた予防接種の証明書などは大切に保管しておきましょう。
体の不調より、帰国に向けた不安というか、何かイライラしやすい状態です。
精神的な面で不調を感じる場合、企業のバックアップや家族の協力があっても、見落としがちです。
自分自身で不調を感じたら、放っておかずに専門窓口に相談しましょう。

【参考】メンタルケアの専門窓口「GroupWith」
海外で受けた治療費の一部を健康保険でまかなえると聞きました。
海外療養費として申請できます。
受診時の領収書などを用意の上、加入している健康保険組合に申請します。
金額は実際に払った金額ではなく、同様の治療を日本国内で行った場合の金額を基準に算出されます。

【参考】協会けんぽWEBサイト「海外療養費とは」

【参考】健保連WEBサイト「海外療養費」

帰国後の健康診断まとめ

①帰国後は必ず健康診断を受けましょう。
②法で定められた検査のほか、赴任地・勤務内容に照らし合わせて必要な検査を受けましょう。
③帰国後なるべく早く受診。半年程度は感染症などの発症の可能性もあり。
④海外赴任中の医療について各種証明書は帰国前に必ず準備。

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