渡航前の医療
海外赴任でのストレスを緩和する方法
海外赴任中は日本国内以上にストレスがたまる、という声は多く、習慣の違いや対人関係、言葉の問題など、その原因はさまざまです。
ストレスとうまく付き合い解消するには、どんなことに注意とよいでしょうか。
この記事で書かれていること
海外赴任でのストレスとその緩和方法
海外赴任中のストレスはさまざまな原因で生じます。
仕事のこと、人間関係、異文化環境、外国語でのコミュニケーション…。
それぞれが複雑にかかわりあっていることもあります。
出発前にできることは、現地の習慣や文化について知識を得る、興味を持つことです。
また、海外赴任中のメンタルケアに関する書籍やカウンセリングサービスもあります。
そういったところから知識を得たり、事例や症状例について知っておくことも大切です。
現地に到着してからは、さまざまな原因で生じるストレスを上手に整理することを心がけましょう。
仕事のストレスと、家庭のストレスを混同しないようにするのもポイントです。
現地の文化に興味をもち、それを受け入れる姿勢も大切です。
さらに、適度な運動をして健康を維持し、音楽やお稽古事など趣味の活動があれば是非継続して気分転換ができるよう、それぞれ工夫しましょう。
海外赴任者の増加に伴って、海外赴任中のストレスやメンタルケアに関する関心も高まっています。
海外赴任者を派遣する企業としても、十分な支援体制を整えたいところです。
【関連コラム】海外赴任中のメンタルケア
一緒に渡航する家族のメンタルケア
帯同家族は、赴任者本人と違う心の問題を抱えている場合があります。
赴任者が仕事などで人との関わりをもつのに対し、帯同者の場合はなかなか赴任地でのつながりを自分でつくれなかったり、言語の問題で生活圏が限られたりと、壁が多い場合もあります。
できるだけ、家庭でのコミュニケーションを大切にし、また海外赴任者の家族同士のネットワークを築くなど、家族全員で現地でのつながりを広げていく工夫をしましょう。
日本語で相談が出来る相手を見つける
母語である日本語で相談ができる、話ができる、ということは大きなポイントです。
また、日頃から相談できる人がいることが大切です。
ネットを通じてテレビ会話やチャット等で日本の友人や家族とコミュニケーションができるようにしておくと良いでしょう。
現地のメンタルクリニックやカウンセリングを利用することも考えられますが、やりとりは外国語です。
できれば在留邦人のメンタルケアに取り組む団体や、海外赴任者向けカウンセリングサービスなど、日本語で相談できる窓口を、事前に調べておきましょう。
海外赴任者向けメンタルサポート
海外赴任者とそのご家族のためのメディカルマネジメント MD.ネットの【ドクタープッシュケアプログラム】
海外赴任者のメンタル・フィジカル面のコンディションを改善し、パフォーマンスを高める、ドクターによる健康管理プログラムです。
私たちＭＤ.ネットは、海外赴任者とそのご家族の健康管理を行う会社です。 海外事業を加速させるグローバル人材には、語学力やコミュニケーション力以上に、さまざまな課題を解決し、ミッションを達成していくための強いマインド力が必要不可欠です。そんなグローバル人材を健康的かつポジティブに維持するため、赴任前の適性検査から赴任中・帰国後まで専門医によるサポートをワンストップで提供するサービス、それがドクタープッシュケアプログラムです。
| 提供サービス | ■海外赴任者医療相談「プッシュケア」 ■海外赴任適性検査「グローバルIQ」 |
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|---|---|---|
| 企業・団体名 | 株式会社ＭＤ．ネット | |
海外赴任でのストレスに関するQ&A
- Q1.外国語があまり話せないので、現地の生活が不安です。
- 言語を身につけておくことはもちろん望ましいですが、外国語でなくても在留邦人の多い地域であれば日本人会などのネットワークがあり、日本語で交流したり情報を得ることができます。
そういったところに参加して、ぜひ生活圏を広げていきましょう。
その他、家族で出かけるなどして、行動範囲を広げていくことも大切です。
その中で、買い物に必要な言葉など具体的な言語を身につけて、外国語での行動範囲も広げていくとよいでしょう。
- Q2.接待などが増えるので体調管理が心配です。
- やはり赴任中は接待などの機会が増え、飲酒量も増したという赴任者は多いです。
赴任地の習慣次第では、あまり飲みなれていない方でも付き合いで参加する場合もあるでしょう。
赴任中でも継続的に運動をして健康を維持できるよう工夫することも大切です。
あわせて、過度のアルコール摂取による病気や依存症、精神疾患などについて事前に知識を得ておくようにしましょう。
- Q3.現地校に通う子どもが、学校に適応できない、などの話を聞きます。
- 異文化に適応するために、子どもも苦労しています。
子どもだからなんでも飲み込みは早いだろう、と思わず、注意深く見守りましょう。
また、両親がしっかり支えてくれていることは子どもの安心につながります。
自分自身も異文化環境に適応するために大変ですが、周囲と交流したり、専門家の相談窓口などを利用して、自分で抱え込まないようにしましょう。
海外赴任でのストレスを緩和する方法まとめ
①現地の文化に興味を持つ、適度な運動や趣味で気分転換をする…など小さな工夫と努力を継続して、ストレスと上手に付き合いましょう
②帯同家族には赴任者本人と違った悩みがあります。家族全員で協力し、支え合いましょう
③相談するときは日本語で話せることが大きなポイントです。邦人向けのカウンセリングや、メンタルケアに取り組む団体について、情報を把握しておきましょう
