赴任時の子供の教育

海外での学校選び3つのポイント

まずは、赴任先にどのような学校があるかを調べましょう。主に日本人学校、私立在外教育施設、国際校、現地校から選ばれており、赴任地あるいは居住する地域に複数の選択肢があることも、1つしかないこともあります。ここでは、主に選ばれている海外の学校について紹介します。

赴任先の学校情報を調べる

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海外の学校は主に、日本人学校、私立在外教育施設、現地校、インター校(インターナショナルスクール)、といった選択肢があります。授業で使用する言語や生徒の国籍などに違いがあります。まずは赴任地、あるいは居住予定の地域に、どの学校があるのかを調べましょう。
海外子女教育を専門とする主な相談機関として「公益財団法人 海外子女教育振興財団」があります。学校の紹介のほか、教育個人相談や赴任前セミナーも行っています。

海外での主な学校の特徴

名称(制度) 日本人学校(日本の教育制度)
概要 日本国内の小・中学校と同等の教育を確保する目的で設立されている文部科学大臣認定の全日制の学校。日本の検定教科書を使用します。高校はありません(上海のみ高等部あり)。現地の日本人会などが運営しており、各地で規模は大きく異なります。
生徒の国籍 日本国籍
使用言語 日本語
メリット/
デメリット
帰国後の編入、受験、一般生活などがスムーズ。現地校・インター校に比べると海外の生活習慣の中で過ごす時間は少なくなります。また、中学までしかないので、高校まで進学する場合は、現地校・インター校等で転校先を探す必要があります。

名称(制度) 私立在外教育施設(日本の教育制度)
概要 日本の学校法人などが、海外で運営する文部科学大臣認定の全日制の学校。小中高一貫教育や寮制度がある場合が多いです。
生徒の国籍 日本国籍
使用言語 日本語
メリット/
デメリット
付属の大学への推薦枠があるなど、帰国後の進路サポートがあります。費用は高め。

名称(制度) インター校(インターナショナルスクール)(外国の教育制度)
概要 個人や法人が運営し、生徒の国籍を問わず教育します。カリキュラムや使用言語はそれぞれ独自に決めており、使用言語を母国語としない生徒には、言語習得クラス(ESLなど)を設けている場合が多いです。
また、アメリカンスクール、ブリティッシュスクールと呼ばれる学校もあり、これらは特定の国の子どもたちの教育を目的に運営されている学校もあれば、特定の国のカリキュラムが実施されているものの、国籍を問わず生徒を受け入れる学校もあります。学校名だけでは判断できない要素もあるので、詳細に確認を。
生徒の国籍 多国籍
使用言語 英語、仏語 等
メリット/
デメリット
国際的基準の教育が受けられます。多国籍な文化交流が可能。費用は他の選択肢よりも高額。ウエイティングとなることもあります。

名称(制度) 現地校(外国の教育制度)
概要 現地の公立校または私立校。使用言語はその国の国語。公立校に学区がある場合は、居住場所に従って入学許可が下ります。
生徒の国籍 現地国籍
使用言語 現地語
メリット/
デメリット
現地独自の文化、教育に触れることができます。学校に慣れるまでに時間がかかることがあります。

名称(制度) 補習授業校(週末や放課後のみ)
概要 日本の学校で学習する国語を中心に、土曜日や平日の放課後を利用して学習します。国際校や現地校に通いつつ、利用する人が多いです。日本に帰国したときにスムーズに適応できるようサポートします。
生徒の国籍 日本国籍
使用言語 日本語
メリット/
デメリット
現地校に通いつつ、日本の教育要綱にそった補習が受けられます。放課後や週末に開講するため、子供への負担が大きくなるので注意しましょう。

学校選び3つのポイント

●在留邦人の多い地域・少ない地域
赴任地が在留邦人が多い地域であるかどうかで、選択肢が変わります。在留邦人が多い地域であれば日本人学校が設置されている傾向にあります。ただ、アジアなどの大都市では、日本人学校があってもインター校を選ぶ方もおられるようです。一方、在留邦人が少ない地域では、現地校やインター校に入り、補習授業校や通信教育で日本語をフォローする、といった選択肢が主流です。同一国であっても、地域によって在留邦人数は異なるので、まずは居住予定地域の情報を集めましょう。
●費用
インター校や私立在外校はやや高めです。また日本人学校は、現地の日本人会や在留邦人が運営しています。学費も施設の規模も地域によって異なります。
●帰国後の進路
日本人学校だと、帰国後スムーズに学校になじむことができます。現地校などでは暦が日本とは異なるため、帰国のタイミングによっては編入する学年が1つ下がることがあったり、日本の学校独自の習慣や文化になじむのに時間がかかる場合があります。そのため、帰国子女枠といって数年間海外で教育を受けた子どもを対象にした入学枠を設けている学校があります。日本語の補習があったり、英語や国際交流など海外での経験を生かしたカリキュラムが組まれています。ただし私立が多く、受験資格として海外滞在年数・帰国後経過年数などの条件があります。また途中編入については、随時受け入れている、学年・時期を限定している、あるいは欠員がある場合に限るなど、学校毎に方針が異なります。入学を希望する場合は渡航前から情報を集め、帰国のタイミングも含めて計画的な準備をしておく方が良いでしょう。

私立の海外校

スイス公文学園高等部~全寮制の日本人学校で学ぶ3年間~

海外の大学で学べる英語力とコミュニケーション能力を身につけ、あなたの夢をかなえませんか。一歩踏み出せば、世界への扉が開きます。

スイスの南西部にある自然豊かな美しいリゾート地レザンに1990年に開校。
文部科学省認定の私立在外教育施設として、日本の高校と同等の卒業資格を取得できます。
「国際教育」「英語教育」「人間的成長」を教育方針の柱とし、校内の公用語は英語。グローバルな視野に立つ思考力・行動力・高度な英語運用能力を養成します。
英語と日本語のバイリンガル教育を柱としたカリキュラムにより、卒業生の3割は海外、7割は日本の大学に進学しています。

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5ヶ国に隣接し4つの公用語を持ち、多くの国際機関の本部が集まるスイス。中でもレザンには複数の国際学校があり、世界60ヶ国以上の留学生が集まっています。こうした環境を活かし、他国の高校生との交流やスイス内外の国の歴史や文化を学ぶカルチャートリップなど、異文化に直接触れる体験や交流を通して国際感覚を育みます。
ネイティブスピーカーによる少人数制の授業や校内掲示物・校内放送も英語が必須という環境の中で、コミュニケーションツールとしての英語が自然に身につきます。
全寮制生活を通じ、ルールを守り他者を尊重するという「公の精神」を養います。男女それぞれの棟に寮父・寮母が居住し、生徒たちの相談に乗るなどして成長を見守ります。

所在地 Route de Versmont 6, CH-1854 Leysin, Switzerland
入試方法 国、数、英(リスニングを含む)及び面接
転編入試験は、欠員がある場合に実施。
企業・団体名 スイス公文学園高等部 日本事務局

ユーザーの声

悩んでばかりの自分を変えたスイスでの生活 ~2014年卒 女子~
中学時代の自分を変えたくて、スイス公文学園への留学を決意。入学当初は英語が理解できずに苦労しましたが、慣れてくると英語を頭の中で和訳せず英語のままで理解できるようになりました。在学中は様々な国に行くチャンスがあり、自分自身の目で世界を見て感じる貴重な経験ができました。
親元を離れ大きく成長できた3年間 ~2014年卒 男子~
日本の高校を卒業した生徒と比べて、スイス公文学園生の方が大人だと感じる場面が多かったです。これは親元を離れた海外で多様な価値観に触れたこと、寮生活でケンカしながらも次第にお互いを認めあい、様々な問題を解決しながら共同生活をしてきたことが大きな要因ではないかと思います。

海外での学校選び体験談

最初の海外赴任では迷わず現地校を。2回目は、インターに入学。
最初の海外赴任は不安もあったので、迷わず日本人学校を選びました。3年後に帰国しましたが、そのとき「海外にいたけど、外国語もなにも身についてないな…。」と思い、次の海外赴任ではインターナショナルスクールを選びました。子ども自身も、外国語に興味を持っていましたし、さらに英語力を伸ばす機会になったのでよかったです。
学校選び、帰国、進路…、先任者の体験談はとても参考になりました。
とにかく、海外赴任してからの学校選びから進路の選択はケースバイケース。インターに入ったものの、英語が苦手で転校したケースも聞くし、帰任のタイミング次第で、年齢相応の学年にそのまま入れないこともある。考慮することが多くて悩みました。なので、先任者や、他の海外赴任経験の方の体験談は、みなさんそれぞれに工夫されていて、とても参考になりました。

海外での学校選びのポイントまとめ

①まずは赴任先にどんな学校があるか、調べましょう
②学校それぞれの特徴や注意すべき点を抑えておこう
③赴任地の学校の条件に合わせ、家庭でのフォローや、帰国後の進路を考えておこう

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