赴任先での生活や文化

外国語習得の秘訣


海外赴任が決まったら、多くの方が、まず「言葉が心配」と言います。赴任前プログラムに語学研修が組み入れられている方や、自分から積極的に取り組む方もありますが、現実には出発前に時間その他の余裕がなくて、現地に行ってからはじめてその国の言葉に接する方のほうが多いのです。

世界共通語としての英語ができれば、それほど心配はいらないのですが、はたして、今の英語のままでいいのか?英語を身に つけ、なおかつ現地の言葉にも慣れたいという野望をどうすればかなえられるのでしょうか?

まず、あまり難しく考えるのはよしましょう。言葉は、道具。使いこなせれば人生はもっと楽しくなる、そんな気持ちで、心 と頭をやわらかくして、言葉の世界に入っていきましょう。

以下は、15年間の海外生活を通じて、さまざまな現地語を学びつつ、現地の人々とつきあってきた私の「楽しく役にたつ外国語習得のすすめ」です。

樋口容視子(ひぐちよしこ)
麗澤大学非常勤講師。
夫の海外勤務に伴い、ナイジェリア、サウジアラビア、ベトナム、ネパールに通算15年滞在。
「暮らしを楽しむ英会話」(三修社2003)など著書・翻訳多数。

通じる喜びを!完璧主義はやめる

入ってくる言葉を素直に受け止めること。初級から順々に積み上げていかなければ勉強ではない、などと思わなくてもいいのです。生活のなかで必要な表現、気に入った表現、使う頻度の高いものは、どんどん自分のものにしていきましょう。
あれ? と思ったことは、すぐ人に聞いたり、調べたりするクセをつけるのも、上達の秘訣。

恥ずかしさを乗り越えること

入モチベーションはあっても、プライドが邪魔するとなかなか前へ進みません。こっそり勉強して、上手になったら人前に出よう、などと思うのは、かえってトクにはなりません。貴重な時間は、できるだけ実践に使いましょう。恥はかくべし。引き換えに手に入るものはびっくりするぐらい大きいのだから。

ちなみに、私のおかしなベトナム語の発音は、どれだけたくさんのベトナム人のお腹をよじれさせたことか!大いに笑ってもらいましょう。それもまたコミュニケーションです。

日本人らしい英語でいい

ネイティブ幻想は、もうやめましょう。英語は、インターナショナルな言語です。アメリカ人やイギリス人のように話せなくてもいい。日本人なら日本人として、きれいで、わかりやすく、シンプルな英語を目指しましょう。そのほうが、美しく、品があります。

もし、素敵な話し方をする人に出会ったら、お手本にして、その方の話し方を徹底的にまねてみるのも手です。そうしているうちに、ほんとうに自分らしいスタイルが確立されていきます。

好奇心をもちつづける

言葉は、コミュニケーションの手段です。なんのためにコミュニケーションをするのか?

それは、人間同士が仲良くするためです!語り合い、楽しい時間を持つためにです。もちろん、言葉を使って仕事をする時には、きちんと利益をもたらすように言葉をあやつることが必要ですが、よりhappyになるために言葉を使うのだという原則を忘れては、仕事も、利益も長続きしないでしょう。

好奇心を上手に生かして言葉の世界を楽しみましょう

あせらなくていい

いったいいつになったら、流暢に話せるようになるのだろうと、先の長さに絶望的になることもあるでしょう。

最初のころの意気込みとはうらはらに、やがて、進歩が見えない日々に突き当たります。自分では不満足だけれど、とりあえずの用にはたっているから、もういいか、と勉強をやめてしまうのは、中途半端に固まってしまう、化石化のはじまり。
目立った効果がみえないようでも、たゆみない努力を日々つづけると、あるときを境に突然、広々した気持ちの良い場所に出られます。

必ずこの時が来ることを信じて、とにかく続けること。継続は、力なりです。

使い続ける

言葉は、使ってこそ生きてきます。基礎練習ばかり重ねても、試合に出たことがなければ、実力がどんなかたちで発揮されるかわかりません。習ったら、直ちに使いましょう。使いながら、もっとなれていきましょう。

「わかっても、わからなくても、話します」と一日中ひとりごとみたいに日本語で話し続けた外国人学生がいます。彼は、たった2カ月で、日常の日本語が無理なく話せるようになっていました。

好きなことから入る

うちにホームステイしていたアメリカ人の女性は、日本語を正式に習ったことがなく、日本に来たときは、日本語がぜんぜん話せませんでした。でも、あっという間に話せるようになりました。

なぜなら、彼女は、日本の歌が大好きだったからです。意味は分からなくても、たくさんの歌をほとんどそらで覚えてしまって、日本人のように歌えたのです。音のパターンが自分のものになっていますから、あとは、生活の中で歌で出会う意味とつなげていけばよかったのです。

これに似たことは、ある外国語大学でもありました。その学科では、現地の流行歌を覚えて歌うことが必修。全員が現地留学をするのですが、着くなりまずカラオケで歌って現地の人をびっくりさせ、仲良くなり、そして、一気に言葉を上達させるのです。歌が好きなら、歌から入るのは大変効果的です。

私が、現地でまずテキストとして使うのは、童話と詩です。なるべくシンプルで、繰り返しが多くて、楽しくおぼえてしまうものを選びます。

映画の好きな人は、映画のせりふから、というのも楽しいでしょう。

料理やいろいろな趣味に取り組むために言葉が必要になる場合もあるでしょう。要は、楽しいもの、自分の好きなものを得るために、言葉が必要という状況を作り出すこと。目標が定まれば、より早く確実に到達できるでしょう。

たくさんの言葉を学ぶほど外国語はやさしくなる

さまざまな言葉と民族が交差する文化の接点に住む人々は、日ごろから複数の言葉を使い分けることが当たり前になっています。彼らは、少なくとも3つか4つの言語を一日のうちに使いこなしています。

新しい言葉に対して抵抗がないとも言えます。出来ないわけがないという自信は、たくさんの言葉を学ぶ中で不思議に身についてきます。複数の言葉を学ぶと外国語がこわくなくなります。

夢を持とう!

外国語に対する憧れは、多くの人が持っています。外国語がスラスラ話せたら、やっぱりかっこいい!?

でも、それだけではなくて、世界がぐんと広がります。言葉の垣根が低くなると、信じられないぐらいのたくさんの楽しいことが起こります。

それこそが、外国生活の醍醐味です。

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