帰国の引越し準備

梱包・荷造り、日本への出荷時の注意点

日本までの長期輸送に備えて、荷物は丁寧に梱包しましょう。
海外引越しですので、パッキングリストの作成も忘れずに。
スムーズに進めるために見直しておきたいポイントを紹介します。

帰国時の引越しで、梱包時に忘れてはいけないポイント

帰国時の引越しで、梱包時に忘れてはいけないポイント

荷物の選別ができたら、どんどん梱包の準備を始めましょう。
契約したサービス内容次第では、大きな荷物や割れ物は引越し業者が梱包をしてくれます。
それでも衣類や自分自身で梱包したいものは事前に自分で梱包を済ませておきましょう。

梱包の際には、国内引越しと違い、長期の輸送や通関手続きに備えて、気をつけるべきポイントがあります。

●海外引越し 梱包のポイント

・パッキングリストの作成

荷物は必ず通関手続をしなければならないので、梱包する箱ごとに、品名・数量・金額をそれぞれ明記したパッキングリスト(梱包明細書)を作成しましょう。
梱包しながら、どこに何を入れたか、きちんと整理します。

・長期輸送に耐えうる梱包

荷物は、船便や航空便の輸送、また海港や空港での積み卸し作業に十分耐えられるように梱包しましょう。

・船便と航空便、料金の基準を確認して梱包

船便は荷物の容積を基準に、航空便は重さを基準に輸送費が計算されます。
箱にどのように詰めるか、クッション材に何を使うか、なども考慮しましょう。

梱包前に確認したい各項目の荷造りの注意点

梱包する荷物そのものにも、長期輸送に備えた準備が必要です。
湿気をとっておいてカビ防止をする、電池類を抜いて輸送中に起動しないようにする、など、梱包する前に念入りに手入れをしておきましょう。

●米・酒・DVD等の記憶媒体

通関時に検査を受ける荷物。それぞれひとまとめにしておき、全体の数量がわかるよう、また検査がスムーズにできるようにしておきます。

●液体物

瓶類に入っている場合は破損の可能性があるので、極力プラスチック容器などに詰め替えを。

●食器類

壊れ物は引き取り当日に業者が梱包します。

●靴

日本でも気持ちよく履けるよう、汚れを落とし、湿気をとっておきます。

●衣類・寝具

事前によく干して湿気をとっておきましょう。
また、防虫剤を入れる際は、違う種類のものを一緒にしてしまうとシミになることがあるので要注意。

●宝石・貴金属類

必ず手荷物で持ち帰ります。
誤って梱包されてしまわないよう、事前にひとまとめにして保管しておくこと。

●鍵のかかるもの

スーツケースなど。税関で中を検査されることがあるので、鍵はかけないでおきます。

●パソコン・デジカメ類

データは必ずバックアップを。
ラップトップ(ノートPCなど)は手荷物がベター。

●冷蔵庫

中身を空にして掃除。
引き取り当日までに、電源を切って、霜取りをしておきましょう。

●乾電池付きの製品

誤作動して、音がなったり振動したり、光った場合に、爆発物と誤解され輸送に支障をきたす恐れがあります。
おもちゃ、懐中電灯、ラジオなどは必ず電池を取り外しておきましょう。

荷造り~出荷までの流れ

荷物の準備が整ったら梱包し荷造りを進めていきます。
基本的には以下のような流れで作業をします。

何よりまずは仕分けを済ませ、その後、エアーパッキンやビニール袋を使って一つ一つを梱包していきます。

ダンボールに詰める際には、パッキングリストの作成に備えてダンボールに入れた荷物についてメモを残しておきましょう。

ダンボールがいっぱいになったら封をして、パッキングリストを作成して完了です。

多くの荷物は業者に梱包してもらいますが、衣類や貴重品など自分で梱包したいものは、引越し当日までに済ませておきましょう。

●荷造りの流れの例

荷造りの流れの例

  1. 荷造り用品の用意
  2. 荷物の分類・仕分け
  3. こわれ物、小物のパッキング
  4. ダンボールに詰める
  5. 各ダンボールごとに詰めた品をメモする
  6. ダンボールの封をする
  7. 名前、目的地、カートン番号を書く
  8. 通関等のパッキングリストを作成する

荷造りで用意するもの

いざ梱包に取り掛かる前に、梱包材料を準備しておきましょう。
引越し業者が用意してくれる場合が多いので、以下のような材料を中心に依頼しておきます。

●ダンボール

ダンボールのサイズは業者・国・地域によって異なります。
とはいえ、概ね、S・M・L程度の違いがあります。

Sサイズ:書籍など、小さくて重いもの用
Mサイズ:衣類、日用雑貨など全般
Lサイズ:コートなど長めの衣類など
※衣装ケースなどに入れてそのまま発送することもできます。

●その他、必要な道具類

・ガムテープ
・エアクッションなど割れ物の包装紙
・ビニール袋
・カッターナイフ
・フェルトペン、ボールペンなどの筆記用具
・パッキングリストと控え用のノート

荷造りの手順とコツ

●荷造りの手前で。荷物の仕分けは済んでいますか?

たくさんの荷物を効率良く梱包するために重要なのは、荷物の仕分け。
持って帰るか、処分するか、きちんと選別できていますか?
また、航空便か船便か、帰国直後の生活をイメージして、荷物を選んでおく必要もあります。
梱包しながら、「あ、これは航空便かな…」と迷いが多いと、なかなか作業が進みません。

【関連記事】帰国時の引越しの荷物仕分けで注意すべき6つのポイント

●ダンボールの組み立てとナンバリング。荷物の整理が肝心

まずはダンボールの組み立て。
その後、すべてのダンボールに通し番号を振りましょう。
海外引越しは通関手続きに備え、パッキングリストを作成します。
リストの作成や梱包をスムーズに進めるためにも、ナンバリングが必要です。

同時に、ノートやパッキングリストにも番号を書き、梱包した荷物を記入していきます。
ナンバリング、リストの記入の手順を考えて作業を開始しましょう。

●梱包のコツ

重いものは小さなダンボールにつめましょう。
またダンボールの底と上にはクッションになるものをつめましょう。

壊れ物は業者に頼むと安心ですが、自分で梱包したい場合、1個ずつクッション材で包んで割れないようにしましょう。
お皿は縦に詰めるのがポイントです。
最終的には、ダンボールに隙間を作らないようにつめましょう。

●整理しながら、梱包

通関で検査を受けるため、関連した荷物はまとめながら順番を考えて、詰めていきましょう。
また、割れ物の梱包は基本は業者にお任せするのがオススメ。
またクッション材代わりにタオルや衣類を入れておくのも工夫です。

荷物の梱包例

パッキングリスト(梱包明細書)の書き方

海外引越しならではの作業、パッキングリストの作成。
着任の時の引越しを思い出して作業を進めましょう。

●再確認。パッキングリストとは

パッキングリストは、梱包された荷物の明細を記したリスト。
梱包されている品物が何であるか。
その数量、金額を記入します。

このリストは日本到着時の税関での検査において、荷物の内容を確認する際に使用します。
また、価格については、貨物保険の保険金支払額の基準となります。
また自分自身でも、いざ荷解きをする際に、どこに何を入れたかを知る参考となりますので、きちんと書いておくと後々楽です。

●記載時の注意

【参考】日通の海外引越WEBサイト「梱包明細書の作成」

日通の海外引越WEBサイトで公開されている「梱包明細書」を例に解説します。

記入例

  1. 内装梱包番号:荷物の番号を1から順番に記入
  2. 品名・数量・保険金額:税関で確認、審査されます。
    ・品名はできる限り詳しく記入
    ・1カートンの中に数種類のものがある場合、品目の種類ごとに行を改めて記入
    ・酒、たばこなどは免税範囲を超えた場合は課税されるので、種類、容量、本数を正確に記入
    ・お土産は民芸品、置き物など詳細に記入
  3. 合計:各ページごとに記入
  4. 総合計:最終ページのみ記入
  5. 署名:各ページごとにサインする

出荷時の注意点

いよいよ引越し当日。
基本的には、自分で梱包したものを引き渡すと同時に、割れ物や大きな荷物などを業者が梱包するので、その指示と確認をします。

●当日までに準備すべきこと

自宅の荷物はきれいに仕分けされていますか。
複数のスタッフが同時に作業をします。
スムーズに作業ができるよう、船便、航空便などは明確に仕分けておきましょう。
貴重品にも注意を。パスポートが間違って船便に梱包されてしまう、ということがないよう、きちんと仕分けをしておきましょう。

●高価なもの・大切なものは事前に伝える

特に大切なもの、高価なものはあらかじめ指示しておきましょう。

●荷物の引き渡しの確認

梱包が全て終わったら、荷物の引き取り忘れがないか、業者と一緒に確認しましょう。

●貨物保険に加入を!

海外引越しの荷物は、長い旅路を多くの人の手によって輸送されます。
輸送中の事故が起きないとも限りません。
必ず保険をかけておきましょう。

タンスの板にヒビが入った。衣類が汚れてしまった。ワイングラスが割れた。
こういった場合に、修理費や、パッキングリストに記入した保険金額を基準に保険金が支払われます。
一方、カビが発生した、電化製品の輸送中の誤作動による損傷などは対象となりません。

保険は引越し業者がオプションとして用意しているので、打ち合わせ時に案内してもらいましょう。

梱包・荷造り、日本への出荷時の注意点Q&A

衣装ケースも持ち帰るので、このまま出荷してもいいでしょうか。
衣装ケースに衣類を入れたまま発送できる場合が多いので、引越し業者に前もって伝えておきましょう。
発送前に中身は一度、全て確認しておきましょう。
防虫剤が複数入っていると衣類が変色する場合もありますので要注意です。
【体験談】思い出の記念品がなくなった!
帰国の送別会で写真立てを記念にいただいたが、帰国直前でバタバタしていて、パッキングリストに記入せずに梱包してしまった。
帰国後、100箱以上あるダンボールを少しずつ荷解きしたものの、とうとう見つからず。
そもそもリストに記入していないので、保険請求もできず。とても残念。

梱包・荷造り、日本への出荷時の注意点まとめ

①着任時を思い出して。海外引越しはパッキングリストと、丁寧な梱包がポイント。
②梱包前に一手間。荷物別に手入れをしておきましょう。
③作業にかかる前に、一度、梱包から出荷までの流れの確認を。
④ダンボールは事前に業者に取り寄せ。梱包材も問い合わせましょう。
⑤仕分けは完璧?梱包前に荷物はきれいに整理することがポイント。
⑥パッキングリストは明確に記入を。
⑦引越し当日、もれなく荷物は引き渡せましたか?貨物保険の加入も忘れずに。

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