原子力発電禁止国ニュージーランド

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こんにちは、Dr. Kです。
オークランドは朝晩、大分涼しくなってきました
秋が近くなってきて、夏好きの私としてはちょっと寂しい季節になってきましたね

さて、日本は福島の原子力発電所の問題がますます深刻になってきて大変憂慮しています

日本人の海外脱出組も随分増えているようで
数名の私の住人、知人が日本からオークランドに脱出してきて、
今週次々に到着しています

私の家族の友人でリタイアされたご主人と奥様に
先日オークランド空港に到着した際に
お会いして、話を伺ったところ、
やはり余震で眠れないし
原発の水質汚染
交通機関の乱れ
そして東京の街の暗いムードに抵抗を感じて
ニュージーランドに渡航を決めたとのこと。

また、私の友人家族もその翌日に到着したのですが、
彼はITエンジニアで自宅でも作業ができて、
日本とのやりとりはSKYPEで会話や会議もできるし、
新聞もインターネットで観覧できるし、
日本のテレビはパソコンで
NHKや主要民放局の番組がリアルタイムでインターネットで見ることができるので、
オークランドにいても困らないとのこと

奥さんと二人のお子さんと一緒に
子供の春休み中なので、
その期間を利用して私のところに遊びに来ましたが、
日本の状況次第では、子供をこちらの学校に編入させて
家族でこちらにしばらく滞在して
日本の様子を見守ることも考えているとことでした

もちろん、ニュージーランド南島の都市クライストチャーチ地震のことも
ちょっと気にはなっていたようなのですが、
オークランドは全く影響がなく、
過去にもこの地域は地震がなく、
また、地震の活断層もこの地域には存在しないことはないことを確認してきたそうです

私はもうニュージーランドに住んで、25年くらい経ちますが、
彼の方がニュージーランドの地震事情に詳しく、
正直、本当によく調べているなあと、
この友人にはかなり関心させられました

確かに、我々オークランドに住む者にとっては
地震についてはかなり鈍感になっています

日本に住んでいた時は地震が頻発していて
「東京にいつ地震がきてもおかしくないんだ」
と教えられてきた緊張感は
オークランドに移住してきて以来忘れていた感覚だったので
改めて地震に対する警戒感を、
今、その友人から学んでます。
とにかく、すごい知識なんです。

またニュージーランドは
NUCLEAR FREE COUNTRYです。

NUCLEAR FREEだと原子力発電の自由な国と訳されがちですが、
実は全く逆で原子力発電禁止という意味にです。

この国の人の核に対するアレルギーは相当なもので、
核兵器を搭載した他国の戦艦や
プラトニウム輸送船なども
ニュージーランド国内の港に寄港は基より、
ニュージーランド周辺の領海も通過することをも
認めないとても厳粛なポリシーを貫ています

当然、そのことで核保有国との軋轢も多く
特にアメリカからは一時経済制裁を受けたこともあります。
それでも、NUCLERR FREEのポリシーは貫く、
とても頼もしい政策があります

それでは電力はどうやって作っているのか？
この国の７０％の電力は水力発電で
残りの電力も地熱や風力といった自然を利用した電源開発という、
とてもエコな国なんです。

水資源が豊富だからこそなのですが、
今回のような日本の原発の問題を目のあたりにすると
この国に住んでいる我々にとって
とても安心感があります。

日本の皆さんにエールです。
HANG IN THERE

GOOD DAY

Dr .K
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