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大震災(8) 自衛隊の役割

 
 
中学の同級生で 卒業と同時に 自衛官になった人がいる。
その彼と 数か月前に会う機会があり 
自然と 阪神大震災の時の 思い出話になった。
 
 
彼は その日 たまたま神戸の実家に帰省していた。
実家は 倒壊の被害は免れ ご家族も全員 無事だった。
彼は 自衛官として 今こそ自分が故郷の役に立ちたいと 現場に残り 
救援活動にあたることを希望した。
 
 
しかし 上官の答えは “ノー”
 
 
確かに 彼が 個人的に神戸に残っても 体格の良いボランティアが一人増えるだけで 自衛官としての機動力は期待できない。 
本来の所属部隊に戻って 国からの派遣要請を待ち 
必要な装備を持ったうえで 神戸に来た方が良いだろう。
 
 
彼もそう考え、後ろ髪をひかれる思いで 
神戸から遠く離れた 自分の所属部隊に 戻った。
 
 
その後 彼は いつ神戸に行けるのかと 上官の指示を 待ち続けた。
 
 
 
しばらくして 神戸に派遣されることになり 準備をして 動き出したが 
なんと 少し移動した時点で 待機となり、
結局 その後 神戸入りは 取りやめになったという。
 
 
故郷を助けたいと あれだけ強く願っていた彼は 
結局 神戸に行けなかった。
 
 
 
彼は 今も 傷だらけの神戸から 
早々に去ってしまった 自分を責めていた。
 
 
 
「 あの時 上官のいう事など聞かずに 
   神戸に残っておけばよかった・・・ 」
 
 
 
彼自身の責任ではないが 
必ず助けに戻ってくると 故郷に約束したにもかかわらず 
家族や友人を 見捨てたような気分がするのだろう。 
組織に所属する人間の 難しいところだ。
 
 
 
たまたま彼の部隊は 神戸に派遣されなかったが
被災地には 一部の自衛隊が 初動時期をはるかに過ぎた頃に 
のんびりとやってきていた。
 
 
 
彼らの活動は 給水車を持ち込み 被災者に水を配ること。
 
 
 
 
それまで 水が出るところまで行って ポリタンクやペットボトルに
水を汲んできていた人にとっては とても便利になった。
避難所の前まで タンクローリーのような 大型車に水を満載してきてくれ
蛇口をひねるだけで水があふれ出てくるのだから 夢のような話だ。
 
 
 
他にも サーカスの会場のような立派なテントを持っていて 
それで 被災者をかくまったり 支援物資をまとめて保管し 
仕分けしたりしていた。
 
 
すばらしい「 風呂 」も提供してくれた。
 
 
 
大型の簡易プールのようなもので、 一度に十人以上が入れるぐらいの規模のものだった。 PKOやODAなどの活動で 海外の不便な地域でも 野営しながら さまざまな活動をしてきた自衛隊は 武器以外にも けっこう便利なものを たくさん持っているのである。
 
 
 
 
避難所の取材に回っていた私は 初めて 自衛隊の立派な装備を見て 
「ずいぶん いいもの持っているなぁ」と 素直に感動した。
 
 
 
今回の東北の地震では 阪神の教訓を生かして 
すぐに自衛隊が投入された。
 
 
 
ニュースの映像などで見ていると 
さらに すばらしい装備が いろいろと投入されていた。
 
 
 
川に浮かべると まるで サイコロの展開図のように広がり 
水に浮かぶ小さな滑走路のようなものが 現れる機器。 
何というのか知らないが 橋が決壊してしまった川に浮かべ 
離れ小島に その「滑走路」に重機を並べ 運搬していた。
 
 
 
自衛隊は 国防のために存在しているが 今や 戦争の危機よりも 
自然災害、そして それによる復旧の方に 
貢献することが 求められているのではないだろうか?
 
 
 
ミサイルや 戦車といった 
一体 いつ役に立つかわからないような武器に税金を投入するよりも 
今回のような災害時に エキスパートとして 活躍する方が 
国際社会や国内に対する 存在意義も 増すのではないか。
 
 
 
国家防衛よりも 人命救助や 原発事故への対応などの方が 
よっぽど 求められていると思うし 出動の機会も多いと思う。
 
 
 
そうした事態への対応力が 結局は 物騒な話だが 
テロや 他国からの攻撃といった不測の事態に対する「防衛」にも 
役立つと思う。
 
 
 
 
 
自衛隊の訓練の内容や 想定される脅威について 
是非 防衛庁には 考え直してもらいたい。
 
 
 
 
 
 
 
がんばれ、自衛隊!!
 
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