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大震災(7)海外に住む日本人ができること

 
 
外国に住みながら 今回の震災の被害について 
我が事のように 心を痛めている方がたくさんいる。 
海外で 日本の状況を知るのは 情報源が限られていると思うが 
それでも 少しでも多くの情報を集めようと 
日夜 テレビやコンピューターに張り付き 被災地の様子を聞いては 
一喜一憂されている。 
 
 
日本にいる親類が被災されたとか 近々日本に戻る予定があるとか 
被災地の出身などでなくても、である。 
これを 祖国愛というのだと思う。 
きっと私も 今 NYに居たら 身を切られるような思いで 
日本のことばかり 考えていたことだろう。
 
 
 
そうした海外在住の方で ブログをやっていらっしゃる方は 非常に多い。
当然のように 日本のこの未曾有の災害について 記事を書き、
被災地に役立つ情報をアップしてくださったり、
義援金を送るサイトを紹介したり 
募金ができるブログパーツを貼っている人が たくさんいる。
 
 
 
しかし ちょっと待ってほしい。
 
 
 
日本にいるわたしたちは 海外に住まれている方以上に 
あふれんばかりの震災関連情報を受けながら 生活している。 
テレビをつけても ラジオをつけても ネットに接続しても 
被災地の情報は 激流のように 押し寄せてくる。 
近所に買い物にでかけたり 電車の乗っても 
文字や音声で 被災地のニュースが 頭の上から降ってくるし 
目に見えぬ放射能のことが 頭から離れることはない。
 
 
 
日本語は基本的に 日本でしか話されない言語である。
 
 
 
在外邦人に 結束を呼びかけるという側面があるにせよ、
海外在住者の日本語ブログの読者の大半は 日本にいる日本人のはず。
すでに ニュースだけでなく デマにまで振り回されている日本人に 
被災地に関する情報を発信するよりも、外国で この災害がどのように伝えられているのかリポートしてくださるほうが 情報価値があるように思う。
 
 
 
また 募金の呼びかけに関しても お気持ちはうれしいものの 
違和感も 感じてしまう。
 
 
 
今回、東北、関東北部の方はもとより、首都圏近郊や その他の地域、
そして 長期的には 日本全体が 個人も企業も 被災者として 
この災害の負担を 請け負っていくことになる。
 
 
 
この上 日本人や 日本企業から 募金を集めて どうする?
 
 
 
 
(日本にいると どこにでも募金箱は置いてあるし 
多くの企業がすでに身銭を削っていたり 大打撃を受けている。
それでも 募金活動を 多くの個人や企業は している)
 
 
 
 
遠く離れても 被災地の人々と 痛みを分かち合いたい 
心で寄り添いたいという気持ちは 伝わっていると思うし 
それは それぞれの方法で 続けていただけたらと思う。
 
 
 
しかし それ以外に 在外邦人のみなさんには 
是非 やっていただきたいことがある。
 
 
 
身近なところで 現地の方々から 募金を集めていただきたい。
そして その際に 日本の現状についても 
ある程度 説明できるようにしてもらいたい。
金額は問題ではない。 
ひとりでも多くの人に 日本の現状を知ってもらうことの方が 
大きな目的だと思っている。
 
 
 
特に お子さんが現地の学校に通っている方、ご自分が学生の方。
 
 
 
是非 校長や学校関係者と話し合い 時間を作ってもらって 
日本の今回の災害について あなたが日本語で得られた情報をまとめて 
現地の言葉で 伝えてもらいたい。
 
 
 
その際 いい方法がある。
 
 
 
これは わたしが在米当時に よく使った方法なのだが、
日本のニュースや番組の中から 分かりやすいものを使うのだ。 
どこの放送局でも災 害からしばらくたった頃に 被害状況のまとめや 
被災者の声を伝えるような ドキュメンタリーや ニュース特集を作る。 
それを 録画し あなたが ところどころで一時停止し 
説明や翻訳を加えながら ビデオ教材として 使う。
 
 
このような形で 日本のニュース番組を使うことは 
営利目的でなければ まったく問題ない。
 
 
 
そして 番組を見てもらう前の 基礎知識として 
アジアの中での 日本の位置
(日本と中国の違いが分からない外国人は 今も多い)、
今回の災害が起きた場所が 日本のどのあたりで 
東京との距離感はどのくらいなのか、
被災地がどのぐらい広範囲にわたるのか。 
お住いの国の都市でたとえたりして わかりやすく説明してもらいたい。
 
 
 
被災者のインタビューや 避難所の状況、首都圏での 買占め現象や 停電、物資不足など 普通の人々の日常生活から見える 今回の災害の影響についても 解説してほしい。
 
 
CNNやABCといった アメリカの大手メディアが取材に来たが 原発騒ぎが起きた瞬間、みんな さっさと取材活動を切り上げて帰ってしまった。
諸外国の関心は 原発による放射能汚染であり そして 自分の国の原発は大丈夫かという懸念でしかない。
 
 
 
確かに 日本はハイチのように貧しいわけではないが 日本の農産物や 工業製品への風評被害は 広がってきている。
 
 
 
日本に義援金を送ってくれとか、助けてくれとか、それだけではなく、
我々もまた 地球に生きる 同じ人間であり 
国は違っても 家族や友人 財産や仕事を失った悲しみは 
誰もが同じであるという 当たり前の事実を 
是非 日本人である あなたの口から 
直接 その国の人々に伝えて頂けたらと思う。
 
 
 
言葉に不安のある人は 通訳を使ったり 
現地語が得意な 子供たちに任せてもいいと思う。
一人でやる必要はないし 何人かで協力すれば よりいいものになるだろう。テレビ番組でなくても 自分で パワーポイントが作ったり ネット上のニュース写真を集めてもいい。日本語がわかれば その国の人々よりも はるかに フレッシュな情報を 集めることができるはずだ。
 
 
 
つたない言葉でも まとまりのない内容でもいい。
是非 いち日本人として 日本の「ナマの声」を 諸外国に届けてほしい。
 
 
 
そして 国は違っても 世界はひとつにつながっていることを 
ひとりでも多くの人に 実感してもらいたいと思うのです。
 
 
 
 
 
 
PS ちなみに私は英語ブログをやりながら NYの知り合いにはSNSなどを通して 被災地の状況や 我々の日常生活への影響について 逐一 情報を アップしつづけてします。日本からの一市民レベルでの情報発信、これからの国際社会で大事な事だと思っています。
 
 
 
 
 
 
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