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東北地方太平洋沖大地震(4)

 
 
計画停電で大騒ぎしていたら 
昨日からは 原子炉で爆発音と 不穏なニュース。
さらに 夜中には 新たに 静岡を震源とする地震ときた。
これは 東京でもけっこう揺れたので 驚いた。
 
 
それにしても いやな雰囲気が 日本全体を覆っている。
 
 
被災地の中心にいる方々は そろそろ疲れがピークに達している頃だろうし
直接 津波の影響を受けなかった地域の人間は 
連日続く 暗いニュースに うんざりし始めた頃だろう。
 
 
 
特に 我々のように 関東地方にいて 被災地に 割と近いものの 
直接的には 津波の被害を受けることなく 
しかし 物流などの面で 多少の影響を感じざるを得ないという
首都圏の人間が 一番 始末が悪い。
 
 
 
被災地のために 何かしなければという「罪悪感」にさいなまれながらも
その一方で 自分たちも度重なる余震におびえながら、
停電や放射性物質による汚染を心配する「余裕」がある。
 
 
日常生活を送りながらも、次なる「不吉な出来事」のために 
何か 準備をしないといけないような気分にかりたてられ 
とにかく 落ち着かない。 一番 中途半端な状態だ。
 
 
 
そこで わたしは ニュースを見るのをやめた。
 
 
 
 
一日中見ていても 同じ内容の繰り返しが多いので 見続ける意味はない。
ネタ切れで 地震発生直後の様子を 振り返るものも出てきて 
リアルタイムの情報とは 限らないものが 流れている。
一日のうち 決めた時間のみ 情報収集をすることにして 
それ以外の時間は 極力 静寂の中にいるようにした。
 
 
といっても 家の中にいると落ち着かないので 
自転車で行ける範囲で 近所の駅前などに出かけるが 
スーパーや商店では 買占めの人々を目撃するばかりで 気分が沈む。
 
 
なので かわりに わたしは 本屋や 図書館にでかけた。
なるべく 楽しい本、美しい本を手に取るようにする。
それは 料理やお菓子作りの本であったり 楽しい物語であったり 
まんがであったり 絵本である。
人間には 空想という特殊な能力が 天から与えられている。
今こそ その世界に浸ってもいいのではないだろうか?
 
 
 
悲惨で過酷な状況であればあるほど 人は美しいものに感動する。
そして その感動が 生きる活力になり 元気の源となる。
 
 
意味のない情報に振り回され 無駄に心配したり 
無用な品物を買いあさる暇があったら今こそ 
心の洗濯をした方がいいのではないかと思う。
 
 
現時点で 東京都民が心配しなければいけない 直接の被害は 
停電ぐらいのものだ。
 
 
日本人は ほとんど停電を経験したことがないから 
電気が使えなくなると聞いただけでパニックになっているが 
アメリカで幾度となく停電を経験しておいて 本当に良かった。
 
 
 
計画停電なんてものではない。
いつも 予告なく 突然 停電するのである。
しかも いつ復旧するかなど 誰にもわからない。
 
 
原因は 近所の電線工事のときもあるし 分からない時もある。
数分で復旧するときもあれば 数日 停電したままということもあった。
 
 
断水はなかったが 突然 水道水が泥水になり 
実質 断水のようなものという経験もした。
その時も 水道局の対応は のんびりしたもので 
いずれ 戻るから待っていろというものだった。
 
 
世界の大国 アメリカで この有様である。
 
 
ニューヨークに引っ越した当初は 驚くやら あきれるやら 
「何なんだこの国は?」と いちいち 憤っていたが 
3年間暮らしているうちに 一時的な停電や断水など 
何て事はない、と思えるまでに 鍛えられた。
 
 
実際 一日 3時間の停電、
しかも 事前に 時間までわかっているような停電など 
たいした事はないのである。
 
 
それまでに 弁当でも作っていればいいわけで 
それ以外の時間は 電気があるのだから 何とでもなるのだ。
 
 
すべては 停電までに 準備を済ませておき 
あとは ろうそくや懐中電灯を頼りに最低限の行動をしつつ 
結局は 夜になったら 寝れるしかない。それが 停電というものだ。
 
 
 
これが そんなに大変なことだろうか?
 
 
 
電気がなくても いつもと同じように行動しようとするから 
大騒ぎになる。 昔の人の生活は こんなものだったのだと思って 
行動すれば 大したことはない。
 
 
アメリカ人は これ幸いと みんなで集まって パーティーをしていた。
ろうそくの明かりだけでも 友人が集まっておしゃべりすれば 
それなりに 時間はつぶせるし 不安も解消されるものだ。
むしろ いつもと違う雰囲気に 親密さが増し 
いろんな話題で 盛り上がる。
 
 
 
 
 
わたしは 個人的には 首都圏のこの節電現象は 
ある意味 いい事だと思っている。
 
 
無駄なネオン、商店街に流れる音楽、異様に明るい電灯、
異常に長い労働時間と 店舗の営業時間、過密すぎる電車のダイヤ。
 
 
計画停電で 多少トーンダウンしてみると 
日ごろ 日本がいかに 無理をしていたかが分かる。
 
 
確かに 電車が一部区間しか運行しないのは不便だが 
ニューヨークでは ピーク時以外は 30分に1本と言う 
超スローペースだった。
日本も 今のような非常事態ならば もっと本数を減らしたり 
オフピーク出勤を認めることで 相対的な電力消費は 
かなり抑えられることだろう。
 
 
 
また ネオンを消したり 営業時間を 短縮することで 
結果的には 従業員の皆さんは 
健全な働き方ができるのではないだろうか。
 
 
近所の駅前商店街では うるさい音楽を 一日中流しているので 
やめてほしかったのだが この節電で 多少のネオンを消したものの 
結局 NHKのニュースを流し続けていたので 「騒音」という意味では 
あまり意味がなかった。
 
 
暗いニュースから 逃れたくて商店街に来ている人もいるのだし 
各店舗内では テレビやラジオで情報収集していて 
緊急ニュースを聞き逃すということもなさそうなのだから 
節電と 国民の精神的健康維持のためにも 
街頭では 「何も放送しない」という英断をしてほしかった。
 
 
 
ただし ここへきて 物資不足や停電以外にも 
「放射性物質」という懸案材料が出てきた。
こればかりは どうなるか 誰にもわからない。
 
 
 
ひとつだけ 言えるのは 現場の職員の方々は
周辺住民や 関東地方の人々とは比べ物にならないぐらいの
放射性物質を浴びながら 必死で 最悪の事態を食い止めようと 
努力されているということである。
 
 
 
東電のトップや広報をどなりつけても どうにもならない。
 
 
 
 
 
わたしたちにできるのは もはや ただ「祈る」ことだけかもしれない。
ちっぽけなことかもしれないけど とても大事なことにも思える。
 
 
 
どうか 現場の方々の必死の努力が よい方向に実りますように。
そして ひとりでも多くの方が 
早く安全な地域に 避難することができますように。
 
 
 
 
私は 典型的な日本的仏教徒であるが
今こそ 祈りたい。
 
 
 
大地の神よ、
どうか わたしたちに 力をください。
 
 
 
 
 
 
 
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