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心の支えとなる言葉 その29「ハンセン病は治る」

沖縄の本土復帰の前に幼児教育を始めるために、家族とともにパスポートを持ち、予防注射もうって出かけました。しばらくして幼稚園設置のために、琉球政府のお役人と折衝し始めました。応対してくれた役人さんは幼児教育の重要性を知っていたので、認可基準を緩めてくれて、設置を許可してくれました。敷地が宗教法人のものだったのと、受け入れ定員に必要な敷地が足りなかったのです。沖縄は占領軍の影響を受けていたのでたくさんのキリスト教会がありました。そのせいもあってか、宗教法人の幼稚園に対しては寛容だったことを感じました。

自分の所属する教会にハンセン病を患い完治された方がおられました。ハンセン病はノルウエイ人のハンセン (Armauer Hansen) が発見した病です。以前はらい病と呼ばれ、たいそう人々から恐れられていた病です。ついでですが、らい病は「leprosy」のことですが、ハンセン病「Hansen's disease」に名前が変わったのは1952年です。

ハンセン病はかつては結核と同様に差別・偏見の対象となった病気です。その理由は、患者さんの外見上の特徴から、前世の罪の業を受けた病と思われていました。非常に潜伏期が長いので、感染症とは考えにくかったので、遺伝であるとの風評が世の中に広まったといわれます。男性は断種をしなければ結婚を許されず、妊娠した女性は強制的に堕胎させられたといわれます。

沖縄の中部、名護市の北にある屋我地島に「愛楽園」という国立療養所があります。愛楽園の前身は、聖公会の牧師が始めた働きといわれます。昭和10年頃ですが、地元住民から猛烈な反対や迫害、忌避があったとされます。

「ハンセン病は治る」という言葉とその事実を知ったのは1970年のことです。「愛楽園」の敷地内で家族と生活する会員のお宅を訪ねました。完治しても地域に戻れない方々が生活していました。そのお宅でお茶がでました。ちょっとためらったのですが頂きました。「ハンセン病は直る」ということを知らなかったら、大変礼儀を欠いた訪問になったはずです。

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教育学博士:成田校長(めいほうかん高校)のブログ

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明蓬館高校の校長にして教育学博士の成田滋校長が、アメリカウィスコンシン州の院生時代や教育、自身の子育てに関してつづります。

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