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科学論文における批評とモチベーション

ポスドクを卒業して一端の研究者になるとモチベーションの維持が大切となる.
特に論文執筆に関しては.

そもそも,研究成果を論文としてまとめると,批判的なコメントを貰うことが多々ある.
査読でも,出版後もそうだ.この点が不足だとか問題があるとか,等々.

確かに,僕も大学院時代はいかに批判的に論文を読むかを鍛えられた.
研究手法がおかしくないか,結果は妥当か,解釈は論理的か,とにかく穴を捜す.
だから今でも論文は批判的に読むし,自分の論文でも先行研究の問題点を指摘したりする.

けれど,自分の論文に批判的なコメントを貰うと,やはりヘコむ.
そもそも,学生を卒業しプロの研究者ともなると賞賛される機会はあまりない.
たまに国際学会に行くと海外の研究者はやたらと褒めてくれるけど,本心は分からない.
(あとで査読者になったらケチョンケチョンにされる事もある)

というわけで,全身全霊を傾けて新しい発見に取り組み,論文の完成まで何とか辿り着いたのは良いけれど,その後に批判的なコメントを受けてばかりだと次の研究へのモチベーションを維持するのが大変だ.
けれども研究者である限り,論文を書かねばならない.

僕の場合,論文執筆のモチベーションには思いつくだけで三つある.
1.純粋な科学興味,新事実をみんなに知って貰いたい.
2.職を得るための生存本能
3.他のグループの先を越したいという闘争本能

1.はもっとも純粋で理想的なモチベーションだと思うけれど,正直言って論文完成まで結びつけるのは厳しい.
だって,調査や分析は楽しいけれど,正直言って論文執筆はそれほど楽しくないからだ.
もちろん,ノリノリで書いている時とか完成に近づいたときなど楽しい瞬間もあるけれど,基本的には切れそうになる集中力をつなぎ止めるほどのモチベーションには結びつかない.僕の場合は.

2.確かに一年任期をくぐり抜けてきた頃は大きかった.
「来年は無職かもしれない」という不安で夜中に目が覚め,論文を書いたこともあった.
けれど,任期切れが3年先ぐらいになると怠け癖が出てそれほど頑張れない(今の僕).
そもそも最近は夜中に目が覚めない.

という訳で,今は3の闘争本能を駆り立てて論文を書こうかと思うけれど,
闘争本能ばかりで研究を進めるのもちょっと違う気がする.
例えば研究者の成績をインパクトファクターとか引用数で決める話が萎えるみたいに.
夢が無いなあと.

と言う訳で,論文が進まない理由を自分なりに分析してみたけれど当然ながら答えは出ず.

結局は,目の前にあるデータを論文として片付けなくては次の楽しい研究に進めないと自分に言い聞かせ,集中力切れをごまかしながら,執筆作業に戻ります.

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ブログ紹介

若手(後期)研究者の海外生活

http://polar-paleomagician.blog.so-net.ne.jp/

ニュージーランド,海外留学,地球科学,研究者の日常について脈略なく書き留めてます.

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