食用油とその精製過程

おはようございます。

僕の関わっている会社の一つに食用油の製油会社があります。

最近は行政の色々なサポートにより、地方に雨後の筍のようにサンフラワー油生産（搾油）業者が勃興しつつあります。

現在1000軒ほどに達した製油会社ですが、現在は便宜的に「原油」での販売をしている企業がほとんどです。

つまり。精製していないという事ですね。

そこで製油会社として悩ましいのがどこに会社のターゲットを置くかという点。

輸出を目的として、国際基準を取り入れるとなるとガム成分・脂成分除去、脱酸、脱色、脱臭を求めています。

しかし、国内基準で考えればガム成分・脂成分除去、脱酸のみで十分。

脱色（Bleaching）と脱臭（Deodorization）は特に求められていません。

そもそも、国内では脱色と脱臭をしたところで付加価値はつきません。

付加価値が付かないばかりか、脱色と脱臭を行う設備を作るとなると設備投資が４～５倍に。

もし、国内販売をしていくならばガム成分・脂成分除去、脱酸のみで食用油を販売するのが正解。

しかし、さらに大きなマーケットを目指して国際基準に当てはめるなら、ガム成分・脂成分除去、脱酸、脱色、脱臭を行わないといけない。

悩ましいところですね。

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