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Yes、you can say "NO"!!

 
 
アメリカの大学に通っていた学生時代、
友人のピーターが 実は子役俳優だったという話が 披露された。
 
 
ちなみに 大学生になったピーターは 俳優業とは無縁の分野を専攻しており、
性格はおとなしく、見かけも フツー、
というか 誰も口には出さないが はっきり言って 中の下。
 
 
 
はたして 子供の頃は どんな美少年だったのか? 
みんなが沸き立ち ピーターの出演するビデオの上映会が 行われる運びとなった。
 
 
 
出演作のタイトルは
 Yes. You can say “No”. (ノーと言ってもいいんだよ。)
 
 
 
ピーターが 7歳ごろに出演していた作品だったのですが
主役でこそないものの けっこう重要な役どころということで 
大勢の友人と野次馬が集まって ポップコーン片手に ドキドキしながら 鑑賞したのでした。
 
 
 
 
主演は 白人の7,8歳ぐらいの男の子 ダニエル。
 
 
 
ダニエルは 友人も多く スポーツが大好きな男の子。
学校では 多くの仲間に囲まれ 勉強に 遊びに 楽しんでいる姿が描かれる。
 
 
しかし ある週末。
家族で集まったとき 親戚のおじさんが ダニエルを呼ぶ。
 
 
 
「 ちょっと こっちに来て 二人で遊ばないか? 」
 
 
 
 
 
翌日の学校で ダニエルは 元気がない。
 
 
友人たちが心配して どうしたんだ? と 尋ねる。
 
 
ダニエルの回想シーンがあり おじさんに遊びに誘われ 家の裏に連れて行かれた後
何があったのか ポツポツと 告白がはじまる。
 
 
 
要は オッサンは ダニエル相手に 股間を触ったり 触らせたりなどの 性的虐待を行い 
「 これは 楽しい遊びだ 」 と説明し 「 誰にも言わずに二人の秘密にしよう 」というのだ。
 
 
 
ダニエルは 何となく 気持ち悪かったし 嫌な気持ちもした。
でも おじさんのことは大好きだし これは特別な遊びだというし 誰にも言うなと言うので 
親にも相談できない。 大混乱なのだ。
 
 
 
 
そこで ピーターの出番。
 
 
 
 
「 ダニエル! そういう時は ノーって言わなきゃ! 」 
(  You can say NO )
 
 
なんと ピーター君、
ダニエルの 数多くいる友人の一人という役どころながら 
作品のタイトルでもある 一番重要なセリフを 言わせてもらう おいしい役だった。
 
 
 
 
みんなで 
「 おまえ 昔はかわいかったじゃん 」 とか
「 けっこうセリフ回しが決まってたね 」とか 
遅れてきたヤツが 
「 あれ? なんでピーターがテレビに ? 」 と驚き みんなを笑わせたり。
 
 
 
ピーターは 当時20歳くらい。
10年以上前の彼の姿は 本当に子供らしくて かわいかった。
 
 
 
そんなピーターの昔の姿に ほっこりするとともに、
日本人である私は このビデオの内容に 衝撃を受けていた。
 
 
 
このビデオが制作されたのは 1980年ごろ。 日本の昭和55年。
この時代にあって すでに 女の子に対する性的虐待の教育はある程度 浸透し、
さらに その次の 男の子への性的虐待も含めた対策が アメリカでは はじまっていたのだ。
 
 
 
ビデオの内容は 大変 わかりやすく 多くの子供が出演することで
子供から 子供に対する メッセージとして 具体的な自衛策がたくさん示されていた。
 
 
 
 
 
まず 一番大事なのは タイトルにもある通り 嫌だと言っていいこと。
 
 
 
スーパーで レジの人が かわいいわね、と 体に触れる。
たとえ 性的な意味がなくても あなたが嫌だと思ったら NOと言っていいという事。
親切にしてくれるのに悪いとか、お母さんの友達だから申し訳ない、ではなく、
一番大事なのは あなた自身の 感じ方。
 
 
 
もし あなたが 体に触れてほしくないと思ったら 
たとえ 相手が誰でも、 性的な意味がなくても、 どんな場面でも、 
まず あなたから 大きな声で はっきりと 
「NO」「やめて」
「触られたくない」「そんなことしないで」と 
言っていいと 子供たちに 強く教えている。
 
 
 
そして 性的虐待は 親しい人との間や 同性間でも起こりうること。
 
 
 
親や親戚、顔見知りの近所の人、友達の家族。
すべての大人を疑えということではないけど これはむしろ 大人に対するメッセージです。
 
 
 
子供が 親しい大人に変なことをされたと訴えた時に 大人の方が 
「 家族なのにそんなことをするわけがない 」とか 
「 男同士だから気のせいでしょ 」 とか 「 女同士なんだから 」 と 
子供の訴えを 否定しがちになる。
 
 
 
しかし 性的虐待は どこでも起こりうること、
そして 相手と自分との関係が どうであれ 
まずは 子供の訴えを聞いて 子供を守るべく行動する必要があることを 
説いている。
 
 
 
そして 子供自身へのメッセージは、
たとえ親しい人でも 不快な行為をされた時には やはり 遠慮せずに はっきり嫌だということ。 
そして たとえ 「 黙っていろ 秘密にしろ 」と言われても 
不愉快な体験をしたら どんなことでも 身近な大人に相談するべきだと 訴えている。
 
 
 
 
子供への性的虐待で 一番混乱するのは
嫌だという気持ちを 「そんな風に思う自分が間違っている」と思いがちなことだ。
 
 
 
だって おじさんは 僕のことを大好きって言ってくれた。
二人だけの「 遊び 」って言っていたし、
二人だけの秘密だから誰にも言っちゃダメって言ってたし。
 
 
 
でも こんなクソおやじのいう事よりも 
ピーターが感じた 違和感の方が ピーターにとって正しいのだ。
それを この作品は伝えている。
 
 
 
 
 
子供にも 感情と感覚がある。
性的知識がないからといって 何も感じないということはない。
 
 
 
しかし 多くの性犯罪者は 子供だから何とも思わないだろうと思っている。
実際に 幼児に性犯罪を犯した犯罪者のインタビューを聞いたことがあるが、
その男は 子供が行為の最中 一言も言葉を発することがなかったから 
何をしても 何も感じず 何とも思っていないと思っていたという。
 
 
 
裁判をへて 刑務所に入って 初めて 
子供でも 恐怖で声がでないことがあるのを知ったそうだ。
混乱して どうしていいかわからないから 何も言えなかっただけだ。
 
 
 
子供でも 「嫌だ」という感覚はあるのだ。 
そして これは 人間に備わった大事な本能だ。
それを 相手に伝えるために 少なくとも言葉にする勇気が まず 必要なのだ。
 
 
 
日本では 異性間の大人での 痴漢行為が やっと「犯罪」と認知された程度。
 
 
 
子供に対する性的虐待は まだ 「いたずら」と言われ 
まるで 軽い遊びのように扱われているが とんでもないことだ。
 
 
 
夜遅く出歩かない、知らない人についていかないといったメッセージと同様、
性犯罪に巻き込まれる可能性と その自衛策についても 家庭で教えていきたい。
 
 
 
また、犯罪や虐待までいかなくても 先日の記事の 「カンチョー遊び」もしかりだが、
子供であっても 男の子であっても 下半身を触られるのは嫌だ感じることを認めてあげるべきだ。
「 これは楽しい遊び 」「 目くじら立てる方が大人げない 」という風潮を蔓延させるのはやめよう。
 
 
 
たかが 遊び。 ちょっとした いたずら。
 
 
 
そんな言葉で誤魔化さず まず 子供たちが 自分の体に感じる違和感を自由に言える環境から 
私たちが 作っていかなくてはならないと思う。
 
 
 
 
 
そして あなたが感じる感情は すべて正しいと 教えたい。
 
 
 
 
なぜなら、本能から発する感情を否定される人間は 自分を大事にできない。
自分の感情を大切にできない人間は 他人の感情も 尊重することができないのだから。
 
 
 
 
 
 
 
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※ 前回のカンチョー記事とともに 転載可能にしました。
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主婦ジャーナリストがホンネで綴るNY郊外の駐在生活。爆笑記事から泣ける記事まで アメリカと日本の「今」が分かります。

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