さて、短期バイトに応募して
面接までこぎつけたことは、前回書いた。
面接が行われるのが月曜日と火曜日で
どちらかを選んでください、という。
火曜日には息子のバレーボールの試合が入っているので
月曜日に行くことにした。
時間は夕方の6：00。
仕事を休まなくて済む。
面接なので、きちんとした格好をしなければ
いけないかと一瞬考えたが
普段、仕事に行くときに着ている
ビジネスカジュアルでいくことにした。
まあ、ちょっと上品なＶネックのシャツにドレスパンツ。
大分早く着いてしまい
少し、人事の方と少し話をする時間があった。
彼女によると
１２人いっぺんに面接をするというではないか。
「短時間であなた達のことを知りたいから
黙ってないで、自分をアピールしてね。
そうしないとポイント入らないわよ」
と彼女。
いっぺんに集めて、どのようにお互い交流しあうかを
チェックし、そして
質問に対し、どのように受け答えをするか
その場で応募者の比較をするというわけだ。
ちょっと緊張。
今まで自分の専門分野の面接は何回もこなして来たので
大体されるであろう質問は見当がつくし
それに対する回答も頭にインプットしてある。
でも、これは全然違うエリア。
たかがバイト、されどバイト。
ちょっと負けん気が顔を出す。
でも、誤解しないでね。
私はパブリック・スピーキングは苦手。
大勢の前でジョークを混ぜながら
リラックスしている人を見ると
すごいなあ、と感心してしまう。
でも、まあ、年の功か、緊張しているのを
悟られないように喋ることは多少できるように
なったけれど。
そして、やっと本題の面接。
コの字型に並べられたテーブルの頭に面接者が２人座り、
間を空けて向かい合わせになったテーブルに
それぞれ６人ずつ座る。
女性１０人、男性２人。
男性２人は高校を卒業したばかりの若者。
女性は下は１７歳、上は５０歳過ぎ（に見えた）のグループ。
用意されたネームプレートを
面接者のほうに向ける。
仕事内容の軽い説明のあと、面接開始。
まず、最初に行ったのは、隣に座っている応募者と
３分間会話をし、その応募者のことをグループに紹介する
というアクティビティ。
ちなみに、私の隣に座っていたのは
ＮＰＯ団体で家を抵当に取られてしまった人を
対象にしているカウンセラー。
私と同じようにパートを希望していた。
そして、面接者の質問の内容は以下の通り。
1. この仕事（接客業）で一番大事なのは何だと思いますか？
2. 今までどのような早いテンポでの仕事を経験しましたか？
具体例で教えてください。
3. 今までカスタマーを自分よりも優先した経験はありますか？
具体例で教えてください。
4. ティームワークはとても大切ですが、今までどのような
ティームワークによって仕事を成功させましたか？
5. カスタマーはいつも満足しているとは限りません。
どのようなサービスをして、満足してもらったことがありますか？
6. このデパートがあなたをどうして雇うべきか教えてください。
7. ここ１年で、仕事や学校を何日病欠しましたか？
この質問に対し、一人ひとり順番に答えるのではなく
手を挙げ（挙げずに話出す人もいたが）答えるのである。
私は、これこれこういう経験をしたことがあります、と
自分は有能であるという強烈なアピールをしなければならない。
もちろん、面接とは自己アピールの場であるが
競争相手とその場で比べられているという
緊張感がちがう（少なくとも私にとって）。
印象強かったのは二人の高校生の女の子たち。
彼女達は、年齢の割にしっかりしていて
学校の部活や課外活動などの経験を交え
きちんとアピールできていた。
やはりアメリカ人にもシャイな人はいるもので
全く発言をしない人も何人かいた。
私も実際こういうのは苦手だが
アピールしないことには雇ってもらえない。
とりあえず、ほとんど全部の質問に手を挙げて答えた。
カスタマーサービスなんて専門外なので
とんちんかんなことを答えたりしたけど
まあ、黙っているよりはいいかな、と開き直り（笑）
結果は４８時間以内に直接連絡します、と告げられ
１時間強の面接は終わった。
さて、かあちゃんはこのバイトをゲットできるか。
次回へ続く。
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