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人種差別のこと。ちょっとマジメな話。



人種差別-アメリカに住んでいると、否応なく耳に入ってくるトピック。

そこで質問。皆さんは差別にあったことあるだろうか?

私はアメリカ在住20年ほどになるが、はっきり言って、記憶にない。


こちらの大学へ通っている際に取ったクラスで

人種差別のディスカッションがあったのだが、

私はそういう経験がない、というと、教授に、

それはあなたが気付いていないだけよ、と言われた。


私はそんなに鈍感なのか!?
 
それとも周りにいる人達に恵まれたたけなのか?


最近、親しい黒人の女友達と話していたら、

彼女が、そういえば!と鼻息荒く切り出したのが、

彼女いわく差別の話。

彼女の旦那さんはフィットネスジムを経営しているのだが、

最近、以前より広く交通の便の良い場所へ移転した。

すると、その新しいロケーションでオープンした途端、

警察官が訪れたというのだ。

理由は隣接するある事務所から

騒音に困っているというクレームがあったため。

確かにジムなので音楽をかけているが、

市からもきちんと経営の許可を得ているし、

外に出ると、そんなにうるさいとはいえない。

その時は、警察官と旦那さんとで会話して終わったらしいが、

そのクレームが毎週のようにあるらしく、

その度に警察官がジムへ訪れる。

ビジネスとしては迷惑な話。

悪い噂だって立ちかねない。

彼女は私達が黒人だから嫌がらせなのよ!と怒っているのだ。

彼女によると、クレームが来るのは朝早い、

そのクレーム主の事務所が営業していない時間。

経営者は白人男性らしく、彼女達は一回も会ったことがないという。

一番最近のクレームでは、警察官を通し、移転すべきてはないか、

とほのめかしているという。

ジムは移転したばかりだし、営業許可も取っているし、

これが続くのなら、営業妨害で訴えると息巻いている。

私には、これが果たして人種差別なのかはわからない。

そうなのかもしれないし、本当に騒音に迷惑しているのかもしれない。

ただ単に黒人としての被害意識が強いのかもしれない。

でも、確かに警察官は苦情があるたびに事情聴取を

しなければならないという規則を利用し、

自分の営業時間外に通報するのは臆病であり、

悪意も感じられる。


これは、黒人と白人の差別についての身近な例だが、

日本人としてもよく聞く話はある。

それは、子供達に起こること。

子供はえてして正直なものであるし、

自分とは違うものに敏感である。

この組み合わせは時として、子供達に残酷な行動を取らせる。

例えば、小学校で第二次世界大戦のことを習う。

当然真珠湾攻撃が教科書に載っている。

すると、そのことについて日本人の子供達(ハーフも含め)

がいじめられるということが実際ある。

私の娘もいじめられはしなかったらしいが、

意地悪されたと最近になって言っていた。

友人の息子はそれがきっかけで、暴力的ないじめにあった。

娘は、白人の子供が自分の両目を脇からひっぱり、

キツネ目にして、“アジア人”とからかわれたことも

よくあったとも言っていた。


アメリカで人種差別待遇廃止が実施されたのが1950年代。

それから60年たった今も根強く残っているといえる。

今では白人が人口統計でいえば、マイノリティになりつつあるのに。


そういえば、つい昨日、GLORY ROAD(グローリーロード)

という映画をテレビでみた。

これは1966年に全国優勝を果たしたウエスターン・テキサス大学の

バスケットボール部の話。

試合に遠征する度に差別行為に数々遭遇、

仲間内でも対立が起こる。

が、白人コーチに導かれ、黒人選手のみのチーム

としては初めての優勝を果たす。

現在では白人の選手がいると、へえ、と思ってしまうが、

当時は珍しかったのだ。

実は、年がバレるが、1966年は私の生まれた年。

私が驚いたのはその年にテレビではアナウンサーが黒人をニグロと呼び、

それが受け入れられていたということ。

たった50年位前なのに!

今では、黒人をブラックではなくアフリカンアメリカンと呼ぶのが

ポリティカリー・コレクト((通称:PC)は、言葉や用語に社会的な

差別・偏見が含まれていない公平さのを用いた表現)。

私が生きている間も歴史は動いているんだな、と実感した。


人種のるつぼのアメリカに住んでいると、

人種差別に苦しむ人達は必ずいるし、これからもこの問題は続くだろう。

でも、私は肌の色や国籍ではなく、お互いにリスペクトし合い、

人格で判断し合う人間でありたいし、

私の子供達にもそうなって欲しいと思う。


なんか、長くなってしまった割には半分も思っていることが書けなかった。

また、いつかの機会に書かせていただきます!


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ブログ紹介

働くかあちゃんinアメリカ

http://kinusa.blog.fc2.com/

アメリカでバツイチ、シングルマザーになったかあちゃんが、アメリカの大学へ行き、卒業。以来ずっと、アメリカの企業で働く。現在は再婚したダンナと子供2人、犬二匹と暮らす。そんな体験、日常を綴ったブログ。ちなみにアメリカでリストラ経験あり。乾癬、乾癬性関節症、顎関節症の持病持ち。

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