適材適所の配属

おはようございます。

先日の通関会社の買収の話の続きです。

じつは、買収を決意させる出来事がありました。

それは、現地の通関会社に騙されたことです。

ある商品がタンザニアに届くことになり、その商品の通関を地元の会社に依頼しました。

すると、コンテナが届いて、支払うべき料金はすべて支払ってもなかなか商品が港から出てきません。

途上国の港ではよく盗難が起きるため、僕らは気が気ではありません。

しかし、通関会社はのらりくらりとうちの追求をかわしていくのです。

その時に、うちのあるスタッフが港の職員と知り合いになり、内部から調査を進めていくと僕らの支払った料金等は彼らのポケットの中に消え、全く手続きが進んでいなかったのです。。

そこで、そのスタッフは港の職員を通じて、港全体を巻き込んでその会社に喧嘩をふっかけました。

途上国の港関連の会社といえば、あまりタチの良くない企業が多く存在しているのですが、それにひるまず問題解決に突き進んだのは本当に賞賛に値します。

そして結局その会社は廃業となり、うちの荷物も特別措置で港から出してもらったのですが、きっちりと延滞料金を取られてしまいました。

通関会社のせいなのに、結局延滞料金を支払ったのはうちだったのです。

この出来事は通関会社を自分でもとうと決心させる大きな出来事でした。

ちなみに、現地の通関会社に喧嘩を売ったスタッフは面白い人間で、デスクワークが全く出来ません。

しかし、トラブル解決能力や外交にはすごく大きな力を発揮します。

もし、彼がずっとデスクワークをしていたらうちの商品は永遠に港から出なかったでしょう。

適材適所とは昔からよく言われる言葉ですが、あの時彼が外に出ていて本当に良かったと思います。

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