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海外へ引っ越し荷物を送るときに注意すべき項目【国内の引っ越しとは違うのだよ、国内とは。】

カテゴリ タイ

こんにちは、みゆきメダカです。ぼくは20年以上連続して海外赴任している日本企業の駐在員です。これまでの赴任国はマレーシアから始まり、シンガポール、インドネシアそして今いるタイです。このうちマレーシアとシンガポールには複数回赴任しているので、かれこれ10回近く海外で引越しをしています。そのうち4回は家族同伴の引っ越しでした。
そんなぼくがこのほど、会社からの指示により、現在勤務しているバンコクからフィリピンのマニラに転勤することになりました。そのため、この機会を利用して、バンコクからマニラに実際に荷物を送る場合を例にとって、引っ越しするときの注意点、かかる時間、必要な書類等を説明していきますね。

荷物の運び方 overseas_moving_02overseas_moving_02

まずはじめに、荷物の送り方を分類しましょう。通常以下の3つの方法が考えられます。

ハンドキャリー 航空便で運送業者に送ってもらう 船便で運送業者におくってもらう

1のハンドキャリーは航空機で海外旅行された方ならわかると思うのですが、自分で荷物を空港まで運んで、航空会社のカウンターで預けるか、自ら飛行機に持ち込んで荷物を目的地まで運ぶ方法です。メリットはタイムラグ無に、目的地で荷物を受け取れること、デメリットは自分で荷物を運ばなければいけないこと、ハンドキャリーできる荷物には重さ、容積に制限があるので、その制限内でやりくりしなければいけないことです。

2の航空便は文字通り、運送業者さんに飛行機で荷物の搬送をお願いすることです。容積の制限も一応ありますが、基本的に荷物は重量で測られます。この方法のメリットは輸送にかかる時間が船便に比べて短い事、輸入時の検査が船便よりも厳しくないことがあげられます。デメリットは輸送料が高い事ですね。

3の船便は運送業者さんに船で荷物の搬送をお願いすることです。荷物は容積で測られます。この方法のメリットは輸送料が比較的安い事です。デメリットは輸送に時間がかかること(バンコクからマニラでもろもろの手続きも含んで、約40日と言われました。)、輸入時の手続きが厳しい事です。

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引っ越し業者さんとの打ち合わせ overseas_moving_03overseas_moving_03

荷物の量がハンドキャリーで運べる量を超えると、運送業者通常、引っ越し専門の業者に依頼することになります。その際は、日系の業者に依頼されることをお勧めします。理由は、日系の引っ越し業者は日系企業や日本人の要求・需要をよく理解しており、また万が一問題が起こった場合も責任を持って対応してくれる場合が多いからです。かつ、日本人の担当者が対応してくれる場合が多いので、コミュニケーションによる問題も未然に防げます。まずは、会社の総務部の担当者に出入りの引っ越し屋さんがいるかどうか確認しいる場合は、連絡先を尋ね連絡しましょう。通常、連絡すると担当者が荷物を確認するために皆さんのお宅に訪ねてきます。できるだけ、早い時期に来てもらうことをお勧めします。

また、各企業には通常、会社負担の荷物の量に制限があります。船便は何立米までと体積で、航空便は何キロまでと重量で指定されていますので、その旨、引っ越し業者の担当者にはっきりと連絡して、その制限いないで収まるように工夫しましょう。(よく使っている引っ越し業者さんだと先方の方がよく知っている場合がありますが。。。)(私が勤める会社の場合、単身者の第3国移動、つまり外国から外国への異動の場合は、航空便20kg、船便は3立米までです。3立米は目安として引っ越し用の大きな段ボール箱で15個分、小さな段ボール箱(書籍などの重いものを入れる箱)で30個分です。)また、荷物が多く自分の費用で荷物を運んでもらうことは極力避けることをお勧めします。その理由は転勤先の国によっては、引っ越し荷物であっても関税がかかる場合があるからです。運送料は事前に計算できますが、関税は場合によってはとんでもない金額になることがあります。特に発展途上国に送る場合は注意が必要です。どうしても、自分のひようでも荷物を送らなければいけない場合は、会社の費用で送るものと、私費で送るものを明確に分け、関税がかかる可能性があるものを極力、会社費用で送る荷物に入れましょう。

荷物の仕分け overseas_moving_05overseas_moving_05

ぼくは荷物の仕分け(航空便か船便かハンドキャリーか運ばないか)はできるだけ、業者さんに頼まず、直接(箱に入れるまで)自分で行うようにしています。その理由は、国内の引っ越しとは異なり、海外の引っ越しの場合は、仕分けのミスが取り返しのつかない問題になるからです。航空便で送るべきものを間違って船便で送ってしまうと、手元に着くまでに数か月かかることになります。
そのため、引っ越し業者さんも閣内の場合とは比べ物にならないぐらい荷物の仕分けには気を付けています。上の写真は、箱詰めを業者に依頼する場合に使うステッカーです。事前にお客さんにステッカーを仕分けごとに荷物(個々の衣服にも)に貼ってもらって、箱詰めする人が間違わないようにする工夫です。
また、航空便については、航空会社の航空貨物規制により、荷物として受諾しないものがあります。その項目は、航空会社によって細かな違いはあるかもしれませんが、概ね以下のようです。

液体類(クリーム状、ジェル状も含む) 電池。電池を含む電気製品(ノートPC、携帯電話、シェーバーなど) 磁石類(スピーカーなどの電子機器内蔵のものも含む)

もちろんこれらを含むものであっても、船便で送る分には問題ありません。また、なぜかハンドキャリーする分には問題ないようです。

荷物を運ぶためにかかる時間 overseas_moving_04overseas_moving_04

ハンドキャリーでは、自身に伴って荷物も持ち込まれます。航空便の場合はバンコクからマニラの場合は1週間から2週間の間との事でした。やはり各種の手続きに時間がかかるようです。

問題は船便です。上記に40日と書きましたが、これは基本的に荷物の所有者がVISAを取得して、荷物を送りだしてから目的地に着くまでの時間です。また、マニラではVISA取得には2〜3か月!かかるようです。つまり、余裕で3か月、最悪5か月近く荷物をうけとるのにかかる可能性があります。これでは生活に必要なものは送れませんね。正直忘れたころに届けられる感じです。この期間は受け取り側の国の都合に大きく依存します。今回ぼくは単身での移動ですが、家族同伴の場合は、まず、勤務者が最低限の荷物を持って移動し、VISA取得後、もしくは取得の時期が確定後、船便の荷物を運送業者に預けて、それから40日後に目的地で荷物を受け取るように段取りし、家族は荷物を受け取れる時期に移動するのがよろしいかと思います。

荷造り時に気を付けなくてはいけないこと

受け取り側の国で輸入することが禁じられているものを送れないのは言うまでもありませんが、輸入を禁じられていないものでも、引っ越し荷物として送れないものがあります。その一つに電池を備えた電化製品、電子機器があります。

荷物を運んでもらう為に準備しなくてはいけないこと

通常、荷物の搬送を運送業者さんにお願いした場合は、輸出入に必要な関連官庁との対応は業者が行ってくれます。そこで、依頼主が行わなければいけないのは、必要書類の記入とVISAの取得です。通常出国前に運送業者さんに渡さなければいけない書類は、荷物を預けるときに運送業者さんに渡すことができれば良いようです。

以下は申込者(引っ越しする本人)が記入して業者さんに渡さなければいけない書類は概ね以下の通りです。

梱包明細書 (Packing List) 申込書 (Shipping Application) 保険付保リスト (Insurance List)

これらは、場合によっては英文での記入を求められる場合があります。その場合は説明を受けるか、サンプルの書類をもらうかして、間違いなく記入することが大切です。また、荷物を引き渡す前日には、余裕をもってこれらの書類の記入は終わらせておきましょう。

これらの書類以外にも、パスポートのコピーや雇用を証明する書類、VISA等が必要になりますが、通常はこれらの準備・提出は会社の担当者が引っ越し業者さん打ち合わせて、行ってくれるはずです。

まとめ overseas_moving_06overseas_moving_06

最後になりましたが、荷物の仕分け・梱包を行う際には、パスポート・財布・クレジットカード・住んでいる部屋の鍵・貴金属類は他の荷物と明確に分離して、混ざらないように注意してくださいね。また、輸出入を禁じられている物を送ることができないのは言うまでもありませんが、動植物など、禁じられてはいないが、手続きが非常に煩雑なものがあります。ぞのようなものがある場合は、事前に確認を行い、最後に時間が足らないようなことにならないように注意しましょう。

いかがでしたでしょうか。海外赴任の前は、何かと忙しく色々と大変です。この記事がそんなみなさんの一助になれば、これ以上の喜びはありません。最後までお付き合いありがとうございました。それでは、さようなら。

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ブログ紹介

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https://miyukimedaka.com

20年以上の東南アジアでの海外赴任の経験をもとに、これから海外赴任される方、されている方との有益な情報の共有できればと思っています。

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