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ワイン事情

ロンドンと東京を比べると、家賃はまあどっこい、ロンドンが少し高いか、、、一方、お肉や野菜という食材は圧倒的にロンドンが安い。そしておいしい。

そしてワインもまたすばらしい。

とくに安いワインがおいしい。何度書いたけど、M&SやWaitroseで売っている10ポンドに満たないワインでも、産地を選べば、特に南フランス、ポルトガル、南アフリカ、オーストラリア、NZなど実に良い、いわゆる「安ウマワイン」が多く存在する。まあ8ポンドも出せば十分でしょ。もちろん、感動するような偉大なワインでないのは当然として、日常の食卓を飾るには十分なものが数多くある。

一方、日本。日本では1000円でおいしい輸入ワインを見つけるのは至難の業といわざるを得ない。

そもそも欧州からの物流コスト、インポーターの利益、小売店の利益を差し引くと1000のワインから生産者に還元される利益はほとんどのこらない。なによりも国際物流のコストが大きいのでロンドンで見かけるラブリーな安ワインが東京までは届かない。

そしてよしんばあったとしても、物流コストを安くつけるために温度に配慮せず輸入したりして、赤道あたりで熱にやられてワインは美女からその骸骨くらいに変貌してしまっている例など枚挙にいとまない。

このあたりが日本でデイリーワインが根付かない最大の理由だと思っている。

知らずにスーパーで買ってみたら、いきなりおいしくないからである。

なかには新橋のカーヴドリラックスのような稀な安ウマワインの専門店もあるが、輸入コストを下げることと、直仕入など涙ぐましい努力を払っている。

私はデイリーワインはすべてと言っていいほどここの通販で買っている。最近はまりまくっている同店のポルトガルの白、南仏のピクプールド・ピネ、2000円以下のアルザスなど、実にすばらしいラインナップ。店主自らが現地に赴き選びに選んだ銘柄だけのことはある。正直、凡百のボルドーやブルゴーニュ裾ものの上をいく。

大手安売り酒屋のいくつかとは全くレベルもワインに対する愛も違う。

安さが売りの安売り酒店でも昔は何度か試したが、熱でやられているワインに頻繁にあたった。安い輸入ルートから引くこと、そして店頭や倉庫での管理がずさんなことからくる。愛がないのである。

むしろ、成城石井のワイン館などは好感がもて、1000-1500円くらいでなかなか良い品物を売っている。

そしてようやく最近では、ワインのネットストアーでもそれなりのポリシーをもって、ワインを届けている店も増えてきたが、1000円ワインとなるとそのハードルはいきなり上がるのが実情。

昔はブルゴーニュもボルドーも穏当な値段だったので週末あたりは十分楽しめるくらいであったけども、ここ数年の狂ったような値上げで、質の良い作り手のワイン価格はいきなり天を超えて、成層圏も超えてしまった。

事実、わたしが子供のバースデーヴィンテージに買ったワインがまだのこっているが、当時清水から飛び降りて買った1万5千円ー2万円くらいのワインが、ネットで調べると比較的あたらしいビンテージでも8万円ー15万円となっている。

もはや額に入れて飾るべき種類のものであり、飲むものではなくなった。

そして愛好家は1000円で満足できるワインを探すという苦行を強いられているのである。

さ、今月もカーヴドリラックスで仕入れるか。

*あくまでも個人的な感想であることと、特定ワインショップの関係者ではありません。

おわり。





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