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駐夫が望む新時代とは

カテゴリ ニューヨーク

駐夫です。

 米国時間は、ようやく平成最後の日になったところ。間もなく、陛下が国民に対するお言葉を話され、日付が変わると、時代は令和に移り変わる。

 昭和の時代には考えられなかった主夫・駐夫というライフスタイル、生き様が登場した平成。30年間を経て、新しい時代には、男女の役割、働き方、人生設計、キャリアの多様性などについて、どのような新たな展開が繰り広げられるのだろうか。

一昨日の結婚記念日にあたり、夫婦間の役割分担が良い意味で?変わった、と回想

一貫して共働きではあるものの、結婚以後も、私が激務ゆえ、家事は殆どやらず

それがいつの間にか、家事も育児もするようになり、まさか #駐夫 になるとは、お互い想像すらしなかった。

— ちゅうおっと(駐夫)Homemaker Stay-at-Home Dad (@chu__otto) April 28, 2019

 先日、11回目の結婚記念日を迎えた。妻とこれまでを振り返ったところ、やはり、夫婦間の役割があまりにも激変したことに驚いた次第だ。そして、まさか駐夫になるなんて、想像すらしなかった。

 というのも、本来、私自身が米国駐在を目指していた。元はと言えば、私が「連れていく」と豪語しており、私自身もそのつもりだった。まぁ、いろいろあり、米国駐在の目が完全に消え去った時、妻が目の色を変えて働き始めた。なら、私が目指すわ、、というレベルの話。

結婚時も特段、分担の話などした記憶なし。深夜帰り、週末は出張。自然と料理、掃除等々は妻がやることに

その後、何の疑問もなく過ごしてきたが、2人目が生まれてから、ついぞ回らなくなってきた

意識を変え、それなりに話し合い、分担が成立。お互いのキャリアを尊重しつつ

— ちゅうおっと(駐夫)Homemaker Stay-at-Home Dad (@chu__otto) April 28, 2019

 1人目が生まれてからも、私自身はあまりというか、ほとんど生活スタイル、働き方スタイルを変えることはなかった。変えられなかったというのも真実だし、変えたくなかったというのも事実。

 たまに、おむつ交換など子育てを手伝ったところで、うんちと分かれば妻に「すかさずパス」。その程度だった。おかげで、1人目はまったくなつかなかった。

 いつぞや、都内の美容室へ3人で出掛けた時の話。妻のカットが始まり、待合スペースに残されたのは私と1人目の子ども・長女。私は何をしたかと言えば、読みたい雑誌がたくさん置いてあったので、長女に構うことなく雑誌を手に取り、活字の世界へ。長女は視界にも入らなかった。

 数分後だったろうか。長女がギャンギャン泣き始めた。さすがに雑誌を戻し、様子をうかがうが、どうして泣いてるのか、さっぱり分からない。おそらく、おむつだろうと思い、おむつ交換セットを持って、トイレへ。

 すると、ロンパースの下から出てきたのは「うんち」。私は狼狽し、妻を呼んだ。妻は手際よく、おむつを替え、うんちを片付けた。その際の一言「〇〇(長女の名前)の抗議だよ。面倒を見ないことに対しての。よく覚えておいたら」は、今もしっかり覚えている。

 幸いにして、2人目の子宝に恵まれ、家事・育児を分担しないと、家が回らないようになってきた。お互いのキャリア形成を尊重しながら、分担することを決め、その後は今に至っている。

今の時代の共働き・2馬力カップルは、結婚時から役割分担を話し合い、その通りに実践し、協力し合ってるのだろうか?

男は所謂「家庭的な女」を好む傾向がまだ強い。逆に、女がこれだけ働いてる時代、「家庭的な男」が結婚の条件にもなってたりするのかしら…

— ちゅうおっと(駐夫)Homemaker Stay-at-Home Dad (@chu__otto) April 28, 2019

 私が結婚した当時、周囲はまだ共働きは多くはなかった。他の業界では、そんなことはないだろうが、多忙を極める活字メディアでは、男子が一家の家計を背負うのが当然視されていた。結婚式に挨拶してもらった方が「記者の奥さんは大変だから、覚悟してください」なんて言ってたな。妻は涼しい顔して、聞き流してたと思うが。

 今時分のWインカム・パワーカップルは、結婚時から家事を分担しているのだろうか。男子としてもごく普通に受け入れ、子どもができたら、当たり前に育児に参加するのだろうか。何かの統計調査で、若い男性の「育児に積極参加したい」との回答が多かったことを思い出す。

 男女雇用機会均等法が施行された1986年は、昭和の末期。平成は、女性の時代と言っても過言ではなかろう。総合職業務をこなし、海外駐在なんて珍しくもなんともない。そして、結果的に、今や多くの駐夫が世界に存在している。

 かつて、女性が求める結婚条件「3高」などというのがあった。高学歴、高収入、高身長だったかな。今や、そんなものは一部でしか共有されていないはず。そして「家事ができる」「育児に積極参加する」「ずっと働かせてくれる」「キャリア形成を尊重してくれる」等々が、男子に要求される条件になる時代が来るのだろうか。実は、もう来てるのかもしれない。

#駐夫 のみならず #主夫 が確実に増えている現状を捕まえると、海外での仕事をも見据える人を含めた、バリキャリ女性にとって、家事・育児スキルが既にあるor持ち得る可能性あり、、の男子は、売り手としてのプレゼンスを発揮できるような気がする。

— ちゅうおっと(駐夫)Homemaker Stay-at-Home Dad (@chu__otto) April 29, 2019

 駐夫の地位向上を目指し、行動を続けている私にとって、駐夫も主夫も、レアな存在などでなく、ごく当たり前として、受け止められる時代。そんな新時代、令和になってほしい。

 数年のキャリアの中断が、ただの停止ではなく、発展的中断となり、本帰国後はごく自然にキャリアを再開できる社会を築いていきたい。

 そのために、私はもう一段、あるいは二段、エンジンを吹かしていくつもりだ。どうぞ、応援よろしくお願い致します!

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ブログ紹介

ちゅうおっと(駐夫)のアメリカ主夫・育児奮闘記@ニューヨーク・ニュージャージー

https://www.chu-otto.com/

 2017年12月から、大手メディアの政治記者の仕事を制度活用にて休職。妻の米国赴任に子ども2人を連れて同行した40代・ちゅうおっと(駐夫)@NJが、日々感じた思いや経験、異国生活から得た教訓、日米の違いの考察などを記します。  現在の関心は、駐夫の社会的認知度・地位の向上策、ライフシフトの勧め、キャリアデザインの再構築、子どもの教育、パパ育児etc。

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