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ロンドン生活 うまいもの事情編

もうすぐ帰国して1年が経過します。

あーあの頃が懐かしい!!

ちょうど今頃は、やれインターネットの解約手続きだ、やれTVライセンスの解約手続きだ、家の引き渡しにあたってのクリーニングの申し込み、オイスターカードのトップアップのストップとか、、、、もうとにかく解約手続きで忙殺気味な上に、最後の思い出にと毎週末はいろんなところに出かけたもんだからそりゃかなり忙しかった。

なんせ、手続き申し込んでも約束が守られるかどうかは運次第の国だから何度も確認したりしなきゃいけない。

本当に日本というのは楽チンな国ですね。そういう意味では。

で、そういう忙しい状況でも結構自炊は怠らなかったのです。

で、今でも時折思い出すのがいくつかの食材。

秋のキノコのことは前に書いたけど、これはもう忘れがたい。

生のサンマを食べれない苦痛と引き換えになるくらい美味しい。

生のポルチーニから始まって、あんずだけ、それからなんかくしゃっとして黒い高級キノコ、名前忘れた。。

それらをニンニクとともにさっとオリーブオイルでソテーして、ドライな白ワインと一緒に楽しんだ日にはロンドン生活の楽しさが満喫できるわけです。

あるいはこの季節だとオイスターね。

これも書きました。会社帰りにふらっとオイスターバーに立ち寄って、12ピースと白ワインのデキャンタ、もうたまりません。

あとは、カクテルね。やっぱりお酒に関しては、ロンドンの方が随分と成熟してると感じます。

ロンドンは基本はパブなんだけど、バーも当然ありまして、Jakeが好きだったのは、隣町、そ、いつも出てくるTurnham Greem(これターナムグリーンと発音)にあった名も無いバー。

そこにふらっと会社帰りに途中下車してマティーニを一杯だけ。

全く無名の手垢のついたオシャレでもなんでもないバーなんだけど、どのバーテンが作ってもそのドライマティーニは素敵だった。

だいたい最初には「ジンでいいですよね、ウォッカ?」と聞く。

そして忙しくない時なら「ジンは何がいい?」とか聞いてくる。

気の利いたバーテンならレモンピールかオレンジピールかを聞く。

Jakeはいつも、当然ジンで、それもできたら猫の絵が書いてあるやつ、そんでオリーブはなしでオレンジピールで、ベルモットは目薬程度。

これが最高のハッピーナワー。

これが割と癖になってたんので、帰国後も時折バーを見つけては入って注文してみたのですが、だいたいダメ。

びっくりすることにバーテンなのにドライマティーニの作り方知らなかったりするので、コストパフォーマンスは急降下。

で、結局飲まなくなっちゃった。

Jakeはハードリカーはあまり飲まないんだけど、欧州だとやっぱり美味しいのですよ。これが。

アメリカでカクテル頼むと悲惨なことが多いけどね。日本より。

てなことでカクテルしかり。懐かしいなーー夕刻のマティーニ。

そして、今日の最終は肉です。

そ、お肉。

あたしゃあんまり肉は食べないのだけど、Turnham Greenにあるブッチャーでいつも行列ができている何とかブラザーズというブッチャーがあった。

無論、日本のようにスライス肉は売ってないけど、そりゃもう肉の種類たるやすごい。小さな店なのに、様々な良質のポーク、ビーフ、ラム、チキン、うさぎ、ジビエ、、、。数えきれない。

ビーフと言っても輸入物からスコットランドなんかで自然の中で育った特選の牛など様々。

で、あたしゃステーキとか食べないので、いいとこひき肉を買うのが関の山。

で、何でそんなに並ぶのか知りたかったので、一緒に並んでみて、ミンスドミート(ひき肉)を200グラム買ってみた。ビーフです。結構粗挽きでかつ脂肪が少ない。

で、家に帰って肉じゃがを作ってみた。だってスライス肉がないからしょうがないのだ。

そうすると、「!!!!」

昔、子供の頃に食べたあの肉の味がする。

濃厚な肉汁の味。香りが強い。

今ではそれなりのレストランでないとそういう味に巡り合わないそれ。

次の日はゴボウのささがきとごま油で炒めて、醤油とメープルシロップ(みりんの代わり)で味付け。そしてご飯に乗せると。

「うまい!!!」

やっぱり味が濃厚。

はっきり言って脂肪の量は日本のスーパーのひき肉よりははるかに少ないのだけど、赤身の旨味のレベルが全く違う。

ほんだしと、料理屋の出汁くらいの差がある。

こりゃひき肉でこれだから、ステーキ肉だともう圧倒的にうまいんだろうねと容易に想像がつく。

そして何であのフランス人の多い街の人々が並ぶのかも納得。

それからというもの、肉を買うときは必ずそのブッチャーに通っていました。

でもいつも買うのはひき肉(笑)。

帰国して、何度か自炊で肉は食べてるけど、あのレベルの肉には出会わない。

銘柄ものを買ってもダメ。

そして百貨店に行ったりすると、高級なものは全てサシが入りまくった病的な(ごめん)肉ばかり。

赤身の美しい、健康的なビーフが売っていない。

完全に断念。

てなことで、ロンドンに行かれたら、一夜くらいはポッシュなレストランに行って、メニューからスコットランド産なんかのオーガニックビーフを選ばれることをお勧めします。

本当に美味しいから。

いまだにロンドンの飯はまずいといううわさを信じているのは。。。。です。

あーあのビーフが食べたいなーー。

おわり。

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ロンドン生活事情

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