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14回目最終回「キナバル登山記」。吉川英治曰く「登山は人生」。しかし目的は頂上じゃない・・・

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南国新聞の連載分を、約1週間後にこのブログにも書いています。紙面の

都合で制限された写真も少し増やし、付け加えたこともあります。

今回で連載は一応終わります。長文の為、分割記事になりましたが

長くお付き合いを有難うございました。

 

===== [第13回]==(最終回)==キナバル登山振り返って==

~身体のきしみと心の高揚に包まれ体験しました~

あの有名なキナバル山に老体にむち打ち挑戦! !  

 

・・・・登る早々、こんなかわいい花が出迎え、応援してくれたっけ。

 

最初は、こんな感じで進む。 

 

何とも言いようのない静けさと時間の経過を感じる。

 

枯れ木の・・怪物も出てくるし・・・・・・・

 

 

・・・やがて、中腹で、”ここは危険だから心して登れ” の表示。

 

 

 

今思うと、こういう急坂を延々と登る+登る+登る・・ココのぼるの。

 

 

ガレキ的な岩だけじゃなく、こういう1枚岸壁もあって、面白い。

ただし、帰り道、雨に遭遇・・これは恐怖の坂道に変身した。滑る!!

 

行きも帰りも、同じ光景が広がる。 山はドッシリと重く雄大だ。

 

キナバル登山が終わって、KKの宿泊所の下のモーニングマーケットへ。

そして、マレーシア人家族達とアイランドホッピングへ。(前出ですが)

 

そして、近辺の「マヌカン島」と「サピ島」へBQQツアーに出かけた。

 

・・・さてここで、

<<最終回で番外編、普通の人があまり経験出来ない事?を体験>>

ウチの奥さんが、過度の筋肉痛の為、やむなくガイドさんの背中に

おぶってもらって下山したという事がありました。夜のジャングルの

下山の途中道。歩くのが遅い私達4人グループで、ウチの奥さんは

足が痛くて歩くのがやっと。

(4人のパーティで、男ワタクシ1人、あとの3人は女性だった)

・・・・どうしよう・・これ以上、皆に迷惑かけたくない?・・の時。

 

前のグループと、かなり離れている。雨が降って来た。しかも強い。

ジャングル下山、歩行中、遅れて夕方18時近い。後15分で真っ暗に

なるのは、もう確実。このままでは危険。岩も道も濡れて滑りやすい。

 

前が見えないから滑落の危険性もあり得る、そんなことが頭をよぎる。

(実際、夜の山道は、足元が見えなくって危ないなんてもんじゃない)

 

かなり我慢して歩いた後、前が見えなくなってきた。ここでマレーシア

友人が提案してくれた。・・いっそ、ガイドさんに奥さんをおぶって

もらって、下りてはどうかと言うのだ。・・・へ~・・そんな方法が

あるのかと、考えもしなかった。最初躊躇したが、有り難く受け入れる。

 

皆に迷惑なることは、これ以上避けたかった。もちろん有料で、1km

の距離当たり背中のおんぶ賃、350リンギを払って頼むことにした。

最初400と言われた。友人が交渉した。日本でこんなことあるのかな。

 

OKが出て若いガイドさんが名乗り出た。髪をてっぺんでキツクしばり、

自分のザックを前に抱え、そこにウチの奥さんの足を入れさせ、手は

首の前に持ってこさせ、首を絞めず、軽くかけるようにさせて、自分

のペットボトル水を、グビグビと、一回飲んで、「よっしゃ」ってな

感じでおぶった。

 

・・彼は26歳位?ワタクシは、奥さんのザックを受け取り、自分とで

2人分の約12kg分担ぐ羽目になった。

 

奥さんの体重は60kg、最近太り気味?彼のザックは多分・・約4kg。

合計64kgをヒョイと担ぎ、足元のヘッドライト一つ頼りにあの暗闇の

中に消えてゆく。

 

しかもタッタタッタと足取りもしっかりしていた。雨降っても、合羽も

無し傘も無し逆にその方が安全なの?。・・お金には代えられない一つ

の危険心配が回避出来た。自分では背負えない為、有り難い一心だった。

 

 64kgの、”煮豚ザック”を、暗い雨の中、走るように歩けるなんて彼等は

やはりただもんじゃない。日本にも「強力=ごうりき」が存在するけど、

基本的に人間は運ばないはず。走ることもしない。これが山岳マラソンを

やるマレーシアとの違いかな。

 

<私達、1時間半かかって降りた道を、なんと10分で行くとは>

彼のヘッドライトの灯りは小さく自分の足元だけだったらしい。普通の

スニーカーであの雨の中を、滑るはずの土と石の上をスイスイと走って

下って行ったらしい。

 

後で聞いたら、休憩らしきもなく、我々が濡れた危険な山道で1時間半

かけて降りた道を10分で下ったらしい。 私達は同じ道を辿ったのに暗闇

で何度も滑った。雨が降っているし、岩には苔が生えているんだから。

 

ガイドさんの凄い底力を見た思いだった。ポーターもやれるし、ガイドも

やる。”宅配”もやる!あの場合、とにかく、もう感謝以外何物もなかった。

 

 << また機会あらば、挑戦したい >>

(ラバンラタ・レストハウスまで登った人でも白黒の3272.7ⅿの

記録証書がもらえる。私達のグループの内2人は、山頂にトライする

ことなく、ここレストハウスに留まったため、この証書になった)

 

 

あ~ぁ、キナバル山。また機会あらば、頂上まで挑戦したい。登山の

過程において感じた若い時の思い出、そして心の痛みと身体の痛みは

忘れがたい。

 

今までの自分の生ぬるい人生をあざ笑うかのように、その想い、道中、

押し寄せては、また引いてゆく。マレーシアでのんびり暮らしている

はずの MM2Hの私・・・今はそんなに気を張らなくってもいいのに、

・・・過去の忙しかった人生が思い返されてゆく。

・・・・・・山では、過去の事も未来の事も、心に押し寄せるものが。

 

クアラルンプール近郊のトレッキングでは全く味わえない”人生の中の

大きな出来事=キナバル登山”だった。マレーシア国内と言えど飛行機

使って、4000m級の山登りに行ったのですから。

 

(これは、登頂した人の登頂成功登山証明書。10か国でおめでとうが

書いてあるのがまたいいね「英語」の次に「日本語」ってのが嬉しいね)

 

 (これは登頂出来なかった3668ⅿまでの人。・・私達の事だが・・)

 

 

(と同時に、同じ3668ⅿなのに、カラーの証書もくれた。合計2枚。

一応、朝5時過ぎまでにはチェックポイントに着いたわけですから、

”特別残念賞”なのでしょう。証書は有料。申し込み必要。一生残る

記念品だから申し込むべきですね)

 

<山登りを通じて、感じさせてくれる人生>

キナバル山は、自分の海外生活の中で、不安と喜びの交錯する毎日の生活に

励ましと潤いを、覚醒させてくれた不思議な山だ。・・・・

過去の事、未来の事、いろんなことが脳裏をよぎってゆく。山登りを通じて、

「生」を感じ、今生きていること、生かされていること、これを思う想い。

・・・キナバル山が、ますます好きになってゆく。

 

最後に “ 人生は登山 ” 吉川英治のこの言葉が好きだ。

「登山の目標は「山頂」と決まっている。しかし、人生の面白さは

その山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある」

・・・・キナバル登山記・・最終回でした・・・Tq (了)

 

<<< 14回に及び、読んで下さった皆様には感謝です。>>>

 

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マレーシア発見・再発見、快傑ハリマオに会いに来た

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シニアシチズン、マレーシア移住を試み、何とか慣れたけど、四苦八苦、七転五起き二挫折かな。それでも前向きセカンドホーマー。マレーシア情報・クアラルンプール情報・日頃の生活探訪徒然草。

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