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帰国報告への反応(2)現地校の人々

 
 
 
さて、子供たちは 帰国のニュースを 
一部のごく親しい友達には 自分たちで伝えましたが
ほかにも 学校の中で 伝えるべき人はいるわけです。 
 
 
クラスメートには どうやって知らせようか?
そもそも みんなに知らせる必要はあるのだろうか?
どこまで 挨拶するべきなんだろうか?
 
 
 
こうした場合 アメリカではどうするのか よくわからなかったのですが、
とりあえず 現在同じクラスの子たちには あいさつを しておいた方がいいと思い、帰国が決まった時点で 連絡をしました。
といっても 一度も話したことがないどころか 見たこともない親御さんもいたので、 普段から 連絡網として使っているクラスの一斉メールを使って 挨拶メールをお送りしました。 我々家族が日本に帰国すること、この3年間 子供たちと 仲良くしてくれて感謝している、という内容です。
 
 
 
すかさず お別れを惜しむ声が 
いろんな ママさんたちから 送られてきました。
子どもを通じて 親しくさせてもらっていた人たちからは 
あらかじめ駐在で 期間限定の滞在であることは伝えてあったけれど 
いよいよこの時が来たか、と すごく残念がられました。
「うちの子が どんなに悲しむか!」と 嘆いてくださいました。
 
 
 
意外だったのは 話したこともない人からも 
けっこう 丁寧なメールが きたことです。
「 お話した機会はなかったかもしれないけれど 
  あなたのお子さんのことは聞いていました。
  学校をかわられるなんて 残念です。
  日本でのご活躍をお祈りしています」といった内容。
 
 
アメリカ人は 筆まめじゃないけど メールを送ると 
けっこう速攻で 礼儀正しく 何らかの返信をくれます。
アメリカ人で 引っ越すからと言って あまり 
クラス全員に メールで転出を知らせる人はいないみたいですが、
また会いましょう、と 気軽にいえるような距離ではないところに
行ってしまうのだから みんなも 気を遣ってくれたのでしょう。
 
 
アメリカでは こういう事を 親が自分でやらないと 担任が 学期末に
「 実は @@さんが 転校します」なんて 紹介はしてはくれません。
定期的に発行される クラス通信のようなものもないので 
「@@さんが %%に転校します。」なんて 家庭に プリントで配られることもないのです。
 
 
 
我々のような日本人は いろんな人に 有形無形で助けてもらい 
子供たちを クラスの一員として受け入れてもらったのだから 
クラスメートたちには ちゃんとお別れを言ってから 去りたいものですね。
 
 
 
ちなみに6月の年度末には アメリカ人の中でもけっこう 引越しで 
転校していく人がいるのですが そこは アメリカ。
来るもの拒まず 去る者追わずで 
親が 個人的に仲良くしている人たちに 
「わたしたち 引っ越すのよ~」と言うだけで 
クラスで 何か送別会のようなものを することはありません。
もちろん 寄せ書きや 色紙を渡すような習慣もないです。
 
 
 
だから 転校する子でも その親と直接話す機会がないと、
いなくなっても 気づかなかったりするわけです。
9月になり 新学年が始まった時に 
「そういえば **ちゃん、いないねぇ」「転校したのね」と 
みんなで 立ち話で済ますぐらい あっさりしているのです。
 
 
 
ただし 学校や先生方には あいさつをしないでは 済まされませんね。
 
 
 
私の場合 現地校の校長や先生方も 個人的に親しくさせて頂いたので 
帰国の件について あらかじめ メールでお伝えしておきました。
この学校では 保護者と教師が直接 メールでやり取りできるので 
相談や面談の予約も取りやすくて とても便利でした。
 
 
メールを送った翌日 たまたま校長先生を見かけました。
PTAの活動などを通して 校長先生とは個人的にもお話する機会が多く
お会いしたら 雑談をすることもあったので、
帰国についても さぞかし 残念がってくれるだろうと思っていました。
 
 
「こ の間のメール、見てくださいました? 」
 
ところが 校長先生は、
「 どのメール? 」と キョトンとしています。
 
 
 
「・・・・実は
 ・・・・私たち 帰国するんです 」
 
 
アメリカ人らしく オーバーに悲しんでくれるのを期待して
重大ニュースのように言ったのですが、肝心の校長先生は・・・
 
 
「 あぁ そのメールか 」
 
 
The END
 
 
 
まさに 去る者 追わず。
ほとんど 勝手に行け、と言わんばかりの あっさりぶり。
 
 
 
確かに NYの学校は 転入、転出が激しいので 校長先生が 
いちいち別れを惜しんでいたら 身が持たないというのはありますが 
アメリカでも 田舎で 外国人が めずらしいような学校だと 
もうちょっとオーバーに反応してくれるので 
「 あぁ NYって こんなものなのね 」と 
都会の世知辛さを 実感させられた次第です。
 
 
 
ま、実際のところ 校長への報告は どうでもよくって
肝心なのは 学校の事務局への 連絡です。
 
 
 
在学証明書を発行してもらったり 
転出の手続きの用紙を もらわなければいけません。
 
 
転出手続きは 紙切れ一枚に名前とサインを書くぐらいで 
いたって シンプルでした。
 
 
一方、日本人だけが 特別に発行してもらうことが多い 在学証明書は
1週間かかるとのこと。
 
 
これがまた うちの学校の事務員のうち 仕事をやらないことで有名な 
おばちゃんの担当だったので 嫌な予感がしたのですが
案の定 1週間後 書類を取りに行ったところ、当のおばちゃん、
 
「何の ご用でしょう?」
 
「えっと 1週間前に 在学証明書をお願いしていたんですが・・・」
 
 
おばちゃんの顔色が一瞬で変わったのを 見逃さなかったね、 私は。
 
 
 
すぐに 引き出しをバタバタ開き 用紙を一枚 取り出したと思ったら
超速球で 何かを書き込み その場で 手渡してくれた。
 
 
 
 
何が1週間じゃ、5分だろっ!!と 思った瞬間。
 
 
 
 
やっぱり 最後の最後まで 
学校は アメリカンな対応でした。
 
 
 
 
 
(つづく)
 
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