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駐在妻の掟(5)都市伝説に惑わされるべからず

 
 
 
 
ある時 日本人駐在員の奥様たちと会合があり 
ちょうど お昼時になったので
そのまま みんなでランチでもしましょうか、 と なった。
 
 
いくつかのレストランが 候補にあがり 
そのうちの一つ、「A」という店に決定しかけた その時、
一人の奥様が 「あそこは やめた方がいい」と 言い出した。
 
 
 
2,3日前に A店ではないが 同じショッピングモールにある別の店に 強盗が入ったから 「危ない」 というのである。
 
 
 
「強盗」と聞き その場にいた奥様たちは 一斉に 青ざめてしまった。
 
 
 
 
「 やめた方がいいわね 」
「 うん、 なんだか 怖いわよね 」
「 まったく アメリカは 物騒よね 」
「 ほかの所に しましょうよ 」
「 そうしましょう 」
 
 
 
これが 駐在妻の都市伝説 ・・・ いわゆる 「デマ」の実態である。
 
 
 
 
まず 情報源が 怪しい。
 
 
 
ニュースや新聞で 見聞きした、というのではなく 
たいていは 駐妻仲間から聞いた噂話として 紹介される。
もちろん 情報源の妻本人は 英語ができない。
 
 
 
「強盗」「空き巣」など 衝撃的なワードが並ぶが 
発生場所は どの店かわからないなど 
肝心なところが 非常に曖昧なのも 特徴である。
 
 
 
にもかかわらず 聞かされた方は 非常に激しく リアクションする。
 
 
 
 
たとえ 強盗事件があったのが本当だったとしても 
現場から近いとはいえ 別の店に ランチを行くのを避けることで 
どんな危険が 回避されるというのだろう?
 
 
銀座で 強盗事件があったからといって 
あなたは 次の日、 銀座に行く用事を取りやめるだろうか?
 
 
 
根底には アメリカは怖い、アメリカは危ない、という 恐怖心がある。
地域のことを知らないので 自分の住んでいる町や 隣人を信用できない。
だから 少しのことでも 激しく動揺する。
 
 
 
例の強盗事件の話を聞かされた奥様の中には その夜 
恐怖のあまり ゴルフクラブを握って寝たという人がいた。
 
 
発生現場から 車で30分以上離れた場所に住んでいるにも関わらず・・・。
 
 
 
 
防犯、防災には 気を付けた方がいいに決まっているが
犯罪情報は 地元の警察が管理しているので 
気になる方は 噂話よりも 警察のHPを見ることを おすすめする。
 
 
 
また ローカル新聞や ローカルニュースチャンネルを見ていれば 
近所で発生した事件、事故については けっこう細かく報道されている。
 
 
 
我々が 滞在中にも 近所で 空き巣が連続して起きる事件があった。
その時は 日本人駐妻の噂話を聞くまでもなく 
すぐに地元の警察と学校から 「注意してください」というビラが配られた。 また 数か月後 犯人が逮捕されたというニュースも 警察の発表で知った。
 
 
 
安心、安全に暮らすことを心がけるのは とても大切だが
それは 噂話に踊らされたり 
過剰反応して 必要以上に警戒したり 
興奮して 一緒になってデマを どんどん流すことではない。
 
 
 
日本人駐在員が住んでいる地域は NYでも かなり安全な場所だと断言していい。
 
 
 
わたしの知っている中で 駐在家族で 空き巣にあったのは 1軒だけだった。
 
 
 
 
子供のお迎えに行っているわずかな時間に テレビやオーデオセット、パソコン、アクセサリーなど 金になりそうなものは すべて 盗まれたという。
 
 
 
幸い 勤務先を通して盗難保険に加入していたので 損失は カバーされたそうだが それにしても 物騒な事件だ。
 
 
 
その家の奥様は 自分の体験を 少しでも 役立ててほしいと
この事件について 日本人が集まれば どこでも 話していた。
 
 
 
本人が語る体験談だし 盗まれたのは事実なのだから 
都市伝説とはちょっと違うが、 肝心な点が 抜けていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
”奥様は そもそも カギを かけていなかった!”
 
 
 
 
いくら安全な地域に住んでいても カギをかけないのは 
日本であろうと アメリカであろうと 都市であろうと 田舎であろうと 不用心にも ほどがあるし 非常識だと思う。
 
 
 
つまり どんな物騒な話を 伝え聞いたとしても
常識的に行動していれば そうそう 危険な目に遭うことはないというのが
駐在生活の基本という事を 心に留めておいていただきたいと思う。
 
 
 
 
 
 
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※ 自宅に異変を感じた時の対応についても 書いておきます。
 
 
帰宅した時 家に入る前に異変を感じたり 窓ガラスが割れているなどに
気づいた場合、 絶対に 家には入らずに
近隣の家や 携帯電話から 警察に電話する。
(強盗がまだ 中にいる場合があるため)
 
 
家に入って 空き巣に遭ったとこが分かった場合も
やはり 速やかに外に出て 警察に連絡する。
 
 
現場は 触ったり 片づけたりせず
写真などで 被害にあったものが 確認できるよう 記録しておくこと。
 
 
 
アメリカの強盗は 家電製品、パソコン、現金、宝石、パスポートなどを狙う。
 
 
 
NYでは アジア系住民は 自宅に多額の現金を持っているという噂があり
強盗に狙われるケースが多発した時期があった。
 
 
自宅に 多額の現金を 保管するのは やめましょう。
また 高額商品の管理には 気を付けましょう。
 
 
そして 何よりも カギのかけ忘れには 気を付けましょう。
 
 
 
アメリカ人の中には 留守中も あえて ラジオやテレビをつけっぱなしにして
出かける人もいます。 電気をつけておいたり 音を出しておくと 留守中の防犯に役立ちます。
 
 
 
また あらかじめ 電話で留守を確認してからやってくる空き巣がいます。
自宅にいるときは なるべく電話にでるようにしましょう。
 
 
 
在宅時に 住宅街で 武器を持って乱入してくるような強盗は
アメリカといえども ほとんどありません。
 
 
 
映画の見すぎにも 注意しましょう・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 

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ニューヨーク駐在生活ありのまま

http://blogs.yahoo.co.jp/sabenukey

主婦ジャーナリストがホンネで綴るNY郊外の駐在生活。爆笑記事から泣ける記事まで アメリカと日本の「今」が分かります。

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