九寨溝より帰りて水を見ず

日本のゴールデンウィークよりはかなり短いけれど、中国も五一節（労働節）で三連休に。中国に来たからには絶対に行ってみたかった世界遺産、九寨溝へ。上海から成都まで飛行機で２時間半、何時間か乗り継ぎ待ちをして、四川九寨黄龍空港まで１時間、そこから車で２時間ほど、とかなり遠い。とはいえ、数年前までは成都からバスという手段しかなかったというから、だいぶ便利に。空港に降りた時点ですでに標高３５００m。空気は薄く、少しだけ頭痛。１泊して、２日目の朝から九寨溝観光。長海。濃いブルーが広がる中、一部だけ淡いエメラルド。奥には雪山も見える。一番きれいだったのが、ここ五花海。自然の色とは思えない。山の影が鏡のように水面に映っている。中国にこんなに美しい場所があっただなんて。水中の倒木は酸化カルシウムに覆われているため、腐ることがないそう。魚もたくさん。遊歩道も整備されていて、園内をたくさん走っているバスで好きなところで乗り降りして歩くことができる。連休で混んではいたけれど、予想していたほど待つこともなく、見どころを一通り目にすることができた。こちらは五彩池。思ったより小さかったけれど、色とりどりに輝く水面にうっとり。いくつか滝もあった。雪解けの水が流れているので、まだ時期的に水量は少なめ。中国には「黄山归来不看山,九寨沟归来不看水」（黄山より帰りて山を見ず、九寨溝より帰りて水を見ず）という句がある。九寨溝を見ればもう他に水を見る必要はない、という意。中国で最も美しいとされる水景色、確かに見る価値あり。上海人気ブログへ投票